日本では著作権が保護される期間は50年です(著作権法51条2項)。
亡くなった年の翌年1月1日から起算され50年後の1月1日から著作権が切れます。
今年(2016年)は江戸川乱歩、谷崎潤一郎ら1965年に亡くなった小説家の著作権が切れ、早速、青空文庫では乱歩の「二銭銅貨」が公開されています。
図書カード:二銭銅貨
今後、著作権が切れる主な小説家をピックアップしてみました。なおTPPの関係で保護期間が70年に延びるかもしれませんのでお含みおきを。
2019年1月3日追記
昨年末に施行された改正著作権法により1968年以降に亡くなった場合の著作権は死後70年となりました。改正前に比べ20年延びることになります。
1966年に死亡→2017年に切れる
亀井勝一郎
文芸評論家。
1967年に死亡→2018年に切れる
山本 周五郎
代表作は「樅ノ木は残った」「さぶ」。
壺井 栄
代表作は「二十四の瞳」。
1968年に死亡→20192039年に切れる
子母沢 寛
代表作は「勝海舟」。
1969年に死亡→20202040年に切れる
木々 高太郎
医学博士にして推理小説家。
1970年に死亡→20212041年に切れる
三島 由紀夫
1970年11月25日に割腹自殺。生きていればノーベル文学賞だったかも。
1971年に死亡→20222042年に切れる
志賀 直哉
代表作は「暗夜行路」「城の崎にて」。
1972年に死亡→20232043年に切れる
川端 康成
1968年にノーベル文学賞を受賞。
1973年に死亡→20242044年に切れる
大佛 次郎
代表作は「鞍馬天狗」。「だいぶつ」ではなく「おさらぎ」と読みます。
吉屋 信子
代表作は「安宅家の人々」。作品の映画化、ドラマ化がとにかく多いです。
1974年に死亡→20252045年に切れる
山本 有三
代表作は「路傍の石」。
コメント
没年が1968年以降の人については20年延びて没後70年になりましたので、子母沢寛→2038年、木々高太郎→2039年等々・・・となりました。
お寅さん
ありがとうございます。想定通り延びましたね。内容を修正しました。
はじめまして。吉屋信子さんも73年に亡くなられていますね。
>短い11両編成さん
ありがとうございます。吉屋信子は知りませんでした。ものすごい人気作家だったのですね。記事に追記しました。