石油ファンヒーターが結露しやすい理由

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私の部屋は湿度が高く結露が酷いです。内装業者は「石油ファンヒーターは結露が出やすいから使うな」と言い、ハロゲンヒーターを貸してくれました。
どうやら石油ファンヒーターは水を発生させるようです。

灯油の主な成分はケロシンという炭化水素で、化学式だとC11H24やC14H30と書かれるものの混合物です。
※「C11H24」は本来「C11H24」と数字を小さく書きます。

C11H24の燃焼を化学式で表わすと
C11H24+17O2→11CO2+12H2O
となります。酸素と結び付いて、二酸化炭素と水が発生します。
C=12、H=1、O=16として質量を計算すると
炭化水素156、酸素544→二酸化炭素484、水216
となります。
炭化水素156に対し水216なので質量で比較すると灯油の約1.38倍の水が発生することになります。
つまり灯油を燃焼させると、概ね灯油の1.4倍の水が発生します。
灯油の比重は0.8ですので、1リットルの灯油は0.8キロ。この1.4倍の水で1.12リットル。
つまり使った灯油より少し多い量の水が発生することになります。
これならば結露しやすいのもうなずけます。

計算違い等があれば指摘いただけると幸いです。

[ 2013年1月28日 | カテゴリー: 豆知識 | タグ: , , ]

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コメント

  1. 名無し より:

    C=12でしょうか?

    炭化水素156+酸素544
    →二酸化炭素484+水216

  2. stabucky より:

    名無しさん
    本当に「計算違い」をしていました。それ以前のミスですが。
    ご指摘どおりです。本文を修正しました。
    ありがとうございました。

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