阿曽久好氏の人生

ひどい保険金殺人が発覚しました。
被害者の阿曽久好氏について整理してみました。

平成15年11月 容疑者は自分の死亡を偽装し9千万円の保険金詐欺。戸籍を失う。
平成18年1月 被害者〔小島〕は容疑者が経営する合鍵加工会社に入社する。
以後、不自然な結婚を繰り返す。
平成18年9月 被害者の姓が〔高橋〕になる。
平成18年10月 被害者は合鍵加工会社の代表者になる。
平成18年11月 被害者に生命保険がかけられる。受取人は合鍵加工会社。
平成20年12月 被害者の姓が〔阿曽〕になる。
平成21年4月 被害者が自殺。実際は偽装。
平成21年5月 容疑者が保険金2千万円を受け取る。

保険金詐欺は、これに手を染めると繰り返してしまう傾向があります。
保険会社も困るので、別の保険会社と情報の共有化を図り、重複加入などの不自然な契約のチェックを行います。
すると犯人も不自然な養子縁組や結婚を繰り返し苗字を変え、自らや被害者の身元が分かりにくくします。
被害者は身の危険は感じないのか、と思いますが、貧困で目先の衣食住を与えられると断れないのでしょう。

今回の阿曽久好氏のケースでは、新聞報道では「阿曽」と呼ばれていますが、本当は「小島」なのです。
殺された上、本当の名前が曖昧になってしまうという、何とも悲惨な事件です。

自殺を装って男性を殺害し、保険金約2千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査1課は21日、殺人と詐欺の疑いで、別の保険金詐欺事件で実刑判決が確定した住所不定、元合鍵作製会社経営、西村豊容疑者(56)と千葉県船橋市駿河台、元同社役員、工藤隆容疑者(49)を逮捕した。
逮捕容疑は平成21年4月20日、同県松戸市のアパートに住む同社社員、阿曽久好さん=当時(52)=の首をロープのようなもので絞めて殺害したうえ、首つり自殺にみせかけて、同年5月に死亡保険金約2千万円をだまし取ったなどとしている。(産経新聞、2011年5月21日)

千葉県松戸市で平成21年、会社員の阿曽久好さん=当時(52)=が自殺に偽装され、保険金約2千万円が詐取された事件で、殺人と詐欺容疑で逮捕された元合鍵作製会社経営、西村豊容疑者(56)らが、当初から阿曽さんに成りすます目的で、同社従業員として採用した疑いがあることが23日、捜査関係者への取材で分かった。(産経新聞、2011年5月24日)

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