「September」はラテン語で7番目を意味する「Septem」にちなんでいます。「Seven」と語源は同じそうです。
しかし「September」は9月です。
全体
「7月にカエサル、8月にアウグストゥスが自分の名前を付けたので2か月ずれた」という説がありますが俗説だそうです。自分の名前を付けたという点は正しいですが、「ずれた」というのはおかしいです。
元々、7月は「Quintilis」であり、これは「5番目の月」という意味です。カエサルが変える前から既にずれていました。
実は、紀元前753年、ローマ暦では1番目の月(現在の3月)から10番目の月(現在の12月)まで10か月しかありませんでした。暦は農耕に使われるため、(農耕を行わない)現在の1月と2月に相当する部分が空白でも問題なかったのです。
その後、紀元前713年に空白期間に1月と2月が挿入されましたが、その他の月の名前は変えなかったので、ずれてしまいました。
各月
January
ラテン語Januarius
ラテン語「Janus 神の月」の意; 旧年と新年と両方にまたがる月であることから(研究社)
ローマ神話にはヤヌスという「物事の始まりと終り」を司る神がいたそうです。
February
ラテン語Februarius
ラテン語「厄払いの儀式(の月)」の意(研究社)
古代イタリアにはFebruusという神がいたそうです。
March
ラテン語Martius
ラテン語「軍神 Mars の月」の意(研究社)
April
ラテン語Aprilis
ラテン語「アフロディテの(月)」から(研究社)
ギリシャ神話にはアフロディーテという女神がいたそうです。
May
ラテン語Maius
ラテン語「Maia (繁殖・成長の女神の名)の月」の意(研究社)
ローマ神話にはマイアスという豊穣の女神がいたそうです。
June
ラテン語Junius
ラテン語「Junoの(月)」の意(研究社)
古代ローマにはジュノーという結婚や出産の女神がいたそうです。
July
ラテン語Julius
Julius Caesar の生まれた月で,その名から(研究社)
7月の元の名前は「Quintilis」(5番目という意味)でしたが、ローマ皇帝ユリウス・カエサル(英語名ジュリアス・シーザー)が紀元前45年にユリウス暦を制定する際に自分の名前からとって「July」に変えたそうです。
August
ラテン語Augustus
AUGUSTUS Caesar の名にちなむ; 元来「8 月」は October であった(研究社)
8月の元の名前は「Sextilis」(6番目という意味)でしたが、ローマ皇帝アウグストゥスが紀元前8年にユリウス暦を修正する際に自分の名前からとって「August」に変えたそうです。
September
ラテン語Septem
ラテン語「7 番目の月」の意; 古代ローマでは 1 年は 3 月から始まったことから(研究社)
「Septem」は7番目という意味です。「seven」はここから来ています。
October
ラテン語Octo
ラテン語「8 番目の月」の意; 古代ローマでは 3 月から 1 年が始まったことから(研究社)
「Octo」は8番目という意味です。8本足のタコは「octopus」です。
November
ラテン語Novem
ラテン語で「9 番目の月」の意; 古代ローマでは一年は 3 月から始まったことから(研究社)
「Novem」は9番目という意味です。「nine」はここから来ています。
December
ラテン語Decem
ラテン語「10 月」の意; 古代ローマでは 1 年を 10 か月とし,3 月を始めとしたことから(研究社)
「Decem」は10番目という意味です。デシリットルなどの「deci-」はここから来ています。「decade」は10年という意味です。
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