スープいろいろ

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古い資料を整理していたら、こんな文章が出てきました。

ポタージュの英語の綴りはpottageである。フランス語だとpotageになる。日本でいうところの「ポタージュ」の発音は、フランス語に近い。「ター」のところにアクセントがある。英語だと「ポ」のところ。カタカナで書くと「パティッジ」のような感じ。
これに対し、コンソメはconsommeである。これも語源はフランス語。発音は「カンサメイ」のような感じ。今度、スカイラークかデニーズで使ってみるといい。通じないだろう。
ポタージュが濃いスープ、不透明なスープ。コンソメは澄まし汁、透明なスープである。
ついでに書くと、ミネストローネは濃い野菜スープ。

stewと書いて、シチュー。本当の発音は「ステュー」だろう。レッド・ツェッペリンの"ブギー・ウィズ・ステュー"(大正琴か?)は多分、違う。
ポトフ(pot-au-feu)はフランスの代表的な家庭料理。肉と野菜のスープである。
チャウダー(chowder)は、魚介類にジャガイモ、タマネギなどを加えたアメリカのスープ。クラム・チャウダーはハマグリなどの入ったスープのことである。clamは二枚貝の総称。そういう意味では、アサリやシジミのみそ汁も含まれるはずだ。
ボルシチは、ロシアの赤かぶ入りスープ。綴りはborsch。なるほど、読めないことはない。

ブイヨン(bouillon)は鳥や牛、豚、魚介類の肉や骨の煮出し汁。これもフランス語だ。
ブーケガルニ(bouquet garni)は薬草の束のことで、布に包んでスープなどに浸して香りを付ける。
brothもスープの意味だ。"Too many cooks spoil the broth."は、料理長が多すぎるとスープを駄目にするという西洋のことわざ。船頭多くして云々と同じだ。"TOO MANY COOKS"(邦題「料理長が多すぎる」)は、アメリカの推理小説家レックス・スタウトの傑作。

[ 2014年10月9日 | カテゴリー: 豆知識 | タグ: , , ]

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