YAMLについて調べたので残しておきます。
ちょっと使ってみましたが、見やすさはともかく、JSONの方が使いやすいと思いました。
概要
YAML（YAML Ain’t Markup Language）は、人間が読みやすいデータフォーマットであり、設定ファイルやデータのシリアライズによく使われます。以下にYAMLの主な仕様を説明します。
基本構造
インデントにはスペースを使用（タブは不可）。
キーと値のペアで記述（key: value）。
# でコメントが書ける。
name: John Doe # コメント
age: 30
データ型
スカラー（単一の値）
文字列（クォートあり・なし）
数値（整数、浮動小数点）
ブール値（true / false）
null（null または ~）
string1: 文字列
string2: “ダブルクォート”
string3: ‘シングルクォート’
integer: 42
float: 3.14
boolean: true
null_value: null
配列（リスト）
– を使ってリストを表現。
fruits:
– Apple
– Banana
– Cherry
辞書（マップ）
key: value 形式でネストできる。
person:
name: Alice
age: 25
address:
city: Tokyo
zip: 100-0001
複雑なデータ構造
インライン表記
リストや辞書はインライン表記も可能。
fruits: [Apple, Banana, Cherry]
person: {name: Alice, age: 25}
アンカー & 参照（エイリアス）
& でアンカーを定義し、* で参照。
default: &default_settings
timeout: 30
retries: 3
server1:
<<: *default_settings
host: server1.example.com
server2:
<<: *default_settings
host: server2.example.com
retries: 5 # 上書き可能
複数行の文字列
リテラルブロック（|）
改行をそのまま保持。
description: |
これは複数行の
テキストです。
フォールドブロック（>）
行末の改行をスペースに変換。
summary: >
これは複数行の
テキストですが、改行は
スペースに置き換えられます。
型の指定（タグ）
!! で型を明示的に指定。
int_value: !!int “42”
float_value: !!float “3.14”
bool_value: !!bool “yes”
環境変数の参照
一部のツール（docker-compose.yml など）では環境変数を ${VAR_NAME} で参照可能。
version: “3”
services:
web:
image: nginx
environment:
– DB_HOST=${DATABASE_HOST}
ドキュメントの分割
— で複数のYAMLドキュメントを分ける。
—
name: John
age: 30
—
name: Alice
age: 25
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