三菱UFJ銀行で驚くべき窃盗事件が発生しました。行員が貸金庫から17億円以上もの現金や金塊を盗み出し、逮捕されるという衝撃的な事件です。
巧妙な手口
貸金庫は通常、顧客の鍵と銀行の鍵の両方がないと開けることができない二重ロックのシステムになっています。しかし、銀行では顧客が鍵を紛失した場合に備えて予備の鍵を保管していました。容疑者はこのスペアキーを使って不正に貸金庫を開けていたのです。
犯行は非常に計画的でした。容疑者は顧客の来店パターンを綿密に調査し、発覚しにくい貸金庫を狙って窃盗を行っていました。
発覚を防ぐ工夫
現金を盗む際の手口も巧妙でした。札束から紙幣を抜き取る際は、帯封と上下の札だけを残すという方法を取っていました。さらに、顧客の来店が予想される時には、上下の札をそのままにして、間に別の札を入れることで発覚を防いでいたのです。
金塊の場合は、盗んだものを質屋に預け、顧客の来店が予想される際には同じものを質屋から借り出して置いておくという手の込んだ方法を取っていました。
過去の女性銀行員による犯罪
女性銀行員による金融犯罪としては、1973年に発覚した滋賀銀行の9億円横領事件が有名です。この事件では、交際相手の男性に資金を提供するために横領を繰り返していました。
また、1981年には三和銀行でオンライン詐欺事件が発生しています。これも同様に交際相手の男性のために1億8千万円を横領し、犯人はマニラに逃亡しましたが、そこで逮捕されました。滋賀銀行の事件が約6年かけて行われた犯罪だったのに対し、三和銀行の事件はわずか1日で実行されたという違いがあります。
まとめ
今回の三菱UFJ銀行の事件は、被害総額が17億円以上と、過去の事例と比べても非常に巨額なものとなっています。この事件を機に、銀行の内部管理体制の見直しが求められそうです。
おまけ
現在の三菱UFJ銀行の会長は堀直樹、頭取は半沢淳一で二人合わせて「半沢直樹」になります。
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