二番打者最強説は本当か?
野球は四番に最強打者を置くのがセオリーですが、最近は「二番に最強打者を置くのが正しい」という考えがあるそうです。
千葉ロッテは二番にマーティンを置いているので、これを踏まえているのは間違いないところです。
これを試してみます。
Pythonでシミュレーションしてみました。
ルール
一塁打、二塁打、三塁打、本塁打のときランナーはそれぞれ一つ、二つ、三つ、四つ進む。「二塁走者が単打で本塁生還」はなし。
併殺はなし。
エラーはなし。
代打はなし。
千葉ロッテの一般的な打順と成績は次のとおりです。成績は2020年のもの。レアードだけ2019年。
打順 | 名前 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 打率 | 長打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 荻野 | 236 | 59 | 17 | 0 | 1 | 24 | 2 | 23 | 0.291 | 0.389 |
2 | マーティン | 448 | 84 | 15 | 0 | 25 | 70 | 17 | 100 | 0.234 | 0.485 |
3 | 中村 | 499 | 105 | 25 | 0 | 8 | 52 | 8 | 97 | 0.249 | 0.365 |
4 | 安田 | 460 | 87 | 19 | 1 | 6 | 62 | 1 | 106 | 0.221 | 0.321 |
5 | レアード | 553 | 121 | 18 | 0 | 32 | 55 | 8 | 128 | 0.248 | 0.483 |
6 | 角中 | 254 | 53 | 9 | 3 | 2 | 24 | 5 | 41 | 0.244 | 0.341 |
7 | 井上 | 447 | 92 | 11 | 0 | 15 | 59 | 8 | 93 | 0.245 | 0.394 |
8 | 田村 | 237 | 44 | 7 | 0 | 4 | 20 | 3 | 45 | 0.217 | 0.310 |
9 | 藤岡 | 370 | 72 | 11 | 2 | 4 | 36 | 1 | 60 | 0.229 | 0.315 |
この成績ですべての打順に並べ替えて、それぞれ9イニングを100試合分ずつシミュレーションしました。
その上位5パターンの打順が次のとおりです。
角中 安田 井上 マーティン 藤岡 レアード 荻野 田村 中村 → 5.64
中村 レアード 井上 角中 マーティン 田村 荻野 安田 藤岡 → 5.58
レアード 田村 荻野 角中 藤岡 中村 安田 マーティン 井上 → 5.40
マーティン 井上 藤岡 田村 安田 荻野 中村 レアード 角中 → 5.22
田村 藤岡 マーティン 中村 井上 荻野 角中 安田 レアード → 5.22
うーん。規則性が見つかりません。
打率も長打率も最低の田村が先頭打者はないでしょう。
試行回数が少ないのか、データがイマイチなのか。
もう少し考えてみます。
[ 2021年6月6日 | カテゴリー: Python, 野球 ]
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