ウェブページの特定箇所にリンクしたい時、通常は「#section1」のようなアンカーを使います。
しかし、相手のページにアンカーが設定されていない場合はどうしたらいいでしょうか?
そんな時に役立つのが「Text Fragments」です。
ページ内の任意のテキストに直接リンクできる革新的な機能を詳しく解説します。
Text Fragmentsとは
Text Fragmentsは、ページ作成者がIDを付与していなくても、任意のテキスト部分に直接リンクできる機能です。従来のアンカーリンクと違い、相手のページにアンカーがなくても、URLで特定のテキストを指定してリンクできます。
例えば、このように使います。
https://example.com/page#:~:text=探したいテキスト
基本構文と書き方
https://example.com/page#:~:text=[prefix-,]textStart[,textEnd][,-suffix]
構文のポイント
- 「#:~:」から始まる
- 「text=」に続いてターゲットテキストを指定
- 日本語はURLエンコードが必要
- カンマで区切って範囲指定も可能
具体的な使用例
例1: 単一テキスト検索
ニュース記事で「東京オリンピック」の箇所にリンク:
https://news.example.com/article#:~:text=東京オリンピック
例2: テキスト範囲指定
「概要」から「詳細」までの範囲をハイライト:
https://docs.example.com#:~:text=概要,詳細
例3: 前後のコンテキスト指定
より正確な位置を指定:
https://blog.example.com#:~:text=第1章-,重要なポイント,-について
例4: 複数のテキストフラグメント
複数箇所を同時にハイライト:
https://manual.example.com#:~:text=設定方法&text=注意事項
ブラウザサポート状況
- Chrome ✓
- Edge ✓
- Safari ✓
- Firefox ✓
2024年から主要ブラウザで「Baseline」機能として全面対応されています。デスクトップでもモバイルでも問題なく利用できます。
Text Fragmentsの特徴とメリット
- 正確な位置表示:指定したテキストを自動でハイライト
- 大文字小文字を区別しない検索(「TEXT」でも「text」でもOK)
- 完全一致が必要:部分的な文字列では動作しない
- セキュリティ配慮:同一オリジンまたはユーザー操作後のみ動作
- レスポンシブ対応:モバイルでも問題なく動作
- 高速動作:ページ読み込み後すぐにスクロール・ハイライト
注意点と制限事項
- 動的コンテンツ:JavaScriptで生成される部分では動作しない場合がある
- テキストの変更:サイト側でテキストが変更されるとリンクが無効になる
- 日本語のエンコード:日本語はURLエンコードが必要
- 読み込みタイミング:重いサイトでは読み込み後に動作する
- 完全一致:スペースや句読点も含めて完全一致が必要
実用的な活用シーン
Text Fragmentsが特に力を発揮するのは以下の場面です:
- 学術論文・研究資料:特定の箇所を引用・参照する時
- ニュース記事:重要部分を同僚やSNSで共有する時
- 技術ドキュメント・マニュアル:該当手順を直接示す時
- 長いブログ記事:ポイントを直接紹介する時
- 業務での情報共有:会議資料の特定項目を指し示す時
- 調査・リサーチ:複数情報源から該当箇所を収集する時
- モバイルでの情報共有:長いページでも瞬時に該当箇所へ移動
SEOやアクセシビリティへの影響
- 検索エンジン最適化:Googleなどの検索エンジンでも認識される
- アクセシビリティ向上:スクリーンリーダー対応
- アナリティクス対応:フラグメント情報も解析可能
- ユーザビリティ向上:訪問者が求める情報に瞬時アクセス
- モバイル最適化:小さな画面でもピンポイントで表示
まとめ
Text Fragmentsは、従来のアンカーでは不可能だった「任意のテキストへの直接リンク」を実現する画期的な機能です。
従来なら「ページを開いてCtrl+Fで検索して探す」という手間が必要でしたが、Text Fragmentsを使えばワンクリックで目的の情報にたどり着けます。
特に以下のような場面で有効です。
- 相手のサイトにアンカーがない時
- 長い文書の重要部分を即座に共有したい時
- 正確な情報の場所を示す必要がある時
- 効率的に情報共有したい時
今すぐ試してみましょう。
気になる文章に対して「#:~:text=」の後に探したいテキストを指定するだけでリンクが作れます。
その便利さにきっと驚くはずです。
ウェブでの情報共有をより正確で効率的にするこの機能、ぜひ活用してください。


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