西武13連敗の軌跡

2015年7月7日の時点で3位西武の貯金は11。2位日本ハムにゲーム差0.5と肉薄していた。しかし、7月8日、オリックスに6対12で敗れると、7月10日からの日本ハムとの3連戦を全て落とし、4連敗。
7月14日の楽天戦、先発は牧田。試合は2対2で延長に突入。10回裏に中村がスリーランを放ちサヨナラ勝ち。貯金は8。
一方、4位のロッテは7月4日に西武に敗れ、7月14日のオリックス戦まで7連敗。この時点で借金は6となり、西武とのゲーム差は7となっていた。

連敗の始まり − 楽天(7月15日)

オールスター前の最後の試合から西武の連敗が始まった。
西武の先発は野上。4対0でプロ初完封が見えた9回表、楽天・ウィーラーにスリーランを浴び、降板。その後、高橋朋己が登板するも二死一塁から代打の牧田が左中間を破る二塁打、一塁ランナーが生還し、同点に。
延長11回表、バスケスが一死満塁で岩崎に一塁線を破るタイムリーを打たれ4対6。その後、聖澤にもタイムリーを打たれ、4対7で敗れた。

  • 楽天 勝利投手 青山、セーブ 福山
  • 西武 敗戦投手 バスケス
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
楽天 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 3 7 11 0
西武 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 4 9 1

楽天が連敗を4で止めた。楽天は4点を追う9回表、ウィーラーの3ランと牧田の適時二塁打が飛び出し、土壇場で同点とする。そのまま迎えた延長11回には、岩崎の適時打と聖澤の適時二塁打で計3点を奪い、勝ち越しに成功した。敗れた西武は、投手陣が9回以降に崩れた。(スポーツナビ)

2連敗 − オリックス(7月20日)

西武の岸とオリックスの金子の投げ合いとなる。岸は完投するが打線の援護がなく、0対2で敗れる。

  • オリックス 勝利投手 金子千尋、セーブ 平野佳
  • 西武 敗戦投手 岸
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
オリックス 0 0 1 1 0 0 0 0 X 2 4 0

オリックスが投手戦を制した。オリックスは3回裏、縞田の適時打で先制に成功する。続く4回には、安達のソロでリードを広げた。投げては、先発・金子千尋が7回4安打無失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、先発・岸が試合をつくるも、打線が援護できなかった。(スポーツナビ)

3連敗 − オリックス(7月21日)

西武の先発は菊池。初回にいきなり4点を失う。これが最後まで響き、1対4で敗れる。

  • オリックス 勝利投手 東明、セーブ平野佳
  • 西武 敗戦投手 菊池
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 11 0
オリックス 4 0 0 0 0 0 0 0 X 4 6 1

オリックスは1回裏、谷と宮崎の連続適時打などで一挙4点を先制する。投げては、先発・東明が粘りの投球で7回を1失点。その後は2投手の継投で逃げ切り、東明は今季5勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・菊池が立ち上がりに崩れ、打線もつながりを欠いた。(スポーツナビ)

4連敗 − 日本ハム(7月24日)

西武の先発は十亀。投手7人を繰り出すも19安打を浴び、6対13で敗れる。

  • 日本ハム 勝利投手 大谷
  • 西武 敗戦投手 岡本洋
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 3 0 2 1 1 6 0 13 19 0
西武 0 0 0 1 4 0 0 0 1 6 9 1

日本ハムは3-1で迎えた5回表、田中の適時打などで2点を加える。その後は同点を許すも6回に、レアードのソロで勝ち越しに成功。7回以降も攻撃の手を緩めず、終わってみれば19安打で13点を挙げた。敗れた西武は、主砲・中村が2本塁打を放つも、投手陣が崩壊した。(スポーツナビ)

5連敗 − 日本ハム(7月25日)

西武の先発は野上。4対3で迎えた9回表、高橋朋己が一死一二塁、石川にセンターオーバーのタイムリーを打たれ同点。さらに一死二三塁、レアードにレフトオーバーのタイムリーを打たれ、逆転。4対6で敗れる。高橋朋己は7月15日に続き野上の勝利を消す結果に。

  • 日本ハム 勝利投手 白村
  • 西武 敗戦投手 高橋朋
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 1 0 0 0 0 1 1 3 6 12 0
西武 2 1 0 0 0 0 1 0 0 4 8 1

日本ハムが逆転勝ち。日本ハムは1点を追う9回表、石川慎の適時二塁打で同点とする。なおも続く好機でレアードが適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・白村が今季初勝利。敗れた西武は、守護神・高橋朋がリードを守れず、泥沼の5連敗となった。(スポーツナビ)

6連敗 − 日本ハム(7月26日)

西武の先発は牧田。5回表、一死一二塁から陽岱鋼にスリーランを浴び逆転。結局、3対8で敗れる。

  • 日本ハム 勝利投手 谷元
  • 西武 敗戦投手 牧田
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0 2 3 2 0 0 1 8 12 1
西武 0 1 1 1 0 0 0 0 0 3 12 2

日本ハムが同一カード3連勝。日本ハムは2点を追う4回表、レアードの2ランで同点とする。直後に勝ち越しを許すも、5回に陽が3ランを放ち、逆転に成功した。投げては、好救援を見せた2番手・谷元が今季3勝目。敗れた西武は先発・牧田が崩れ、6連敗となった。(スポーツナビ)

7連敗 − ロッテ(7月28日)

西武の先発は岸。初回に1点ずつを奪い、1対1で迎えた7回裏、ロッテは一死二三塁で代打の福浦が一塁ゴロ、脇谷が本塁に送球するが間に合わず。1対2で敗れる。岸は7月20日に続いて完投での敗戦。

  • ロッテ 勝利投手 石川、セーブ 西野
  • 西武 敗戦投手 岸
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
ロッテ 1 0 0 0 0 0 1 0 X 2 5 0

ロッテが投手戦を制して4連勝。ロッテは同点で迎えた7回裏、1死二三塁の好機をつくると、代打・福浦の野選の間に勝ち越しに成功する。投げては先発・石川が7回1失点の好投で今季8勝目。最後は守護神・西野が3人で締めた。敗れた西武は先発・岸を援護できず、7連敗。(スポーツナビ)

8連敗 − ロッテ(7月29日)

西武の先発は菊池。ロッテは古谷で左投手同士の投げ合い。1対2で迎えた8回裏、3番手の増田が一死満塁から田村に本塁打を浴びる。その後も清田にタイムリーを打たれ、この回、6失点。1対8で敗れる。

  • ロッテ 勝利投手 古谷
  • 西武 敗戦投手 菊池
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 8 1
ロッテ 0 0 0 1 1 0 0 6 X 8 11 0

ロッテが5連勝。ロッテは4回裏、デスパイネのソロで先制する。1点リードで迎えた8回には、田村のグランドスラムが飛び出すなど一挙6点を加えた。投げては、先発・古谷が6回途中1失点で今季2勝目。敗れた西武は、投打ともに振るわず、泥沼の8連敗を喫した。(スポーツナビ)

9連敗 − ロッテ(7月30日)

西武の先発は郭俊麟。好投するも打線の援護がなく、0対2で敗れる。

  • ロッテ 勝利投手 イ・デウン、セーブ 西野
  • 西武 敗戦投手 郭俊麟
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1
ロッテ 0 0 0 1 0 0 1 0 X 2 5 2

ロッテが6連勝。ロッテは4回裏、無死一三塁からデスパイネの内野ゴロの間に先制点を挙げる。そのまま迎えた7回には、2死満塁から角中が押し出し四球を選んで加点した。投げては先発のイ・デウンが今季9勝目。敗れた西武は、打線が沈黙し、泥沼の9連敗を喫した。(スポーツナビ)

10連敗 − ソフトバンク(7月31日)

西武の先発は十亀。好投するも打線の援護がなく、2対4で敗れる。

  • ソフトバンク 勝利投手 バンデンハーク、セーブ サファテ
  • 西武 敗戦投手 十亀
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 2 0 0 1 0 0 0 1 4 10 1
西武 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 4 0

ソフトバンクは1点を追う2回表、今宮の犠飛と高谷の適時打で逆転に成功する。1点リードで迎えた9回には、今宮が今度はソロを放ち加点した。投げては先発・バンデンハークが6回2失点の好投。その後は3人の無失点継投で逃げ切った。敗れた西武は泥沼の10連敗。

11連敗 − ソフトバンク(8月1日)

西武の先発は野上。初回に内川のツーランを浴びるがその後は抑えるも打線の援護がなく、1対2で敗れる。

  • ソフトバンク 勝利投手 武田、セーブ サファテ
  • 西武 敗戦投手 野上
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 4 0
西武 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 8 0

ソフトバンクが接戦を制した。ソフトバンクは1回表、2死二塁から内川の2ランで先制する。投げては、先発・武田が7回途中1失点の好投で今季9勝目。その後を森福、森、サファテのリレーで逃げ切った。西武は、打線が序盤の好機を生かせず、泥沼の11連敗となった。(スポーツナビ)

12連敗 − ソフトバンク(8月2日)

西武の先発は高橋光成。12連敗となれば球団記録となる試合に初登板のルーキーを当てるという奇策に。西武は何故か黄色いユニフォームを着ている。
2回表、一死満塁で牧原に押し出し死球を与え、初失点。その後は抑えるが、4回表、無死満塁で鶴岡にタイムリーを打たれ2失点、0対3で降板。その後、無死一三塁から犠牲フライで0対4。
西武は3回裏に二死満塁で栗山がセンターフライ。また6回裏には二死満塁で代打の岡田が一塁ライナー。チャンスを生かせない。しかし7回裏、二死一二塁から中村のスリーランで3対4と追い上げるが、その後、得点がなく、敗れる。

  • ソフトバンク 勝利投手 寺原、セーブ サファテ
  • 西武 敗戦投手 高橋光
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 1 0 3 0 0 0 0 0 4 8 0
西武 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 10 2

ソフトバンクが5連勝。ソフトバンクは2回表、1死満塁から牧原が押し出し死球を受けて先制する。4回には、鶴岡の適時打などで3点を加えた。先発・寺原は7回3失点で今季6勝目。敗れた西武は、打線が好機を生かしきれず、球団ワーストタイ記録となる12連敗を喫した。(スポーツナビ)

13連敗 – 楽天(8月4日)

西武の先発は岸。いきなり1回裏に二死一二塁から伊志嶺にタイムリーを打たれ2失点。5回には一死二三塁から聖澤がショートへの内野安打の間に二者が生還。0対4。
7回表、西武は一死満塁から脇谷のタイムリーで1対4。浅村の二塁打で走者一掃、4対4の同点に追い付く。
8回裏、楽天は一死一三塁から升田のタイムリーで4対5。
9回の表は楽天の守護神、松井裕樹がマウンドに上がり、三者凡退。西武は13連敗。

  • 楽天 勝利投手 クルーズ、セーブ 松井裕
  • 西武 敗戦投手 増田
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
西武 0 0 0 0 0 0 4 0 0 4 8 3
楽天 2 0 0 0 2 0 0 1 X 5 6 0

楽天は2点リードで迎えた5回裏、聖澤の2点適時打で加点する。その後同点を許すも、8回に枡田が適時打を放って勝ち越しに成功した。投げては守護神・松井裕が球団新記録となるシーズン23セーブ目。敗れた西武は、守備の乱れが失点につながり、泥沼の13連敗を喫した。(スポーツナビ)

連敗の終わり

13連敗の時点で借金は4。この間にロッテに抜かれ4位に転落、ゲーム差は2。5位楽天にはゲーム差1まで迫られた。
8月5日の楽天戦は菊池が先発。6対1で勝ち、連敗を止めた。

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