ノックスの十戒

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「ノックスの十戒」というものがあります。これはノックスという推理小説家が推理小説を書くときに心掛けるべきルールを定めたものです。
ウィキペディアによれば次の通り。

  1. 犯人は物語の当初に登場していなければならない
  2. 探偵方法に超自然能力を用いてはならない
  3. 犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない
  4. 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
  5. 中国人を登場させてはならない
  6. 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
  7. 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
  8. 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
  9. ワトスン役は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
  10. 双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない

今となっては当たり前だろう、というものばかりですが、手法が確立されていなかった頃にはそうではなかったのでしょう。
3番目の、抜け穴は2個以上はダメ、というのは実際は1個でもあったらダメだと思いますし、5番目の、中国人はダメ、というのは差別です(ただ現在でもそのイメージが払拭できていないのが面白いですが)。
4番目の、難解な説明はダメ、を適用すると「探偵ガリレオ」はアウト。
9番目に「ワトスン」が登場するのは唐突だと思い、原文を探してみたら、その通り書いてありました。

gadetection / Ronald Knox's Ten Commandments for Detective Fiction

自分で訳してみようと思って探したのですが、原文は一つ一つ長いので、やめました。
なお「ヴァン・ダインの二十則」というのもあります。同じようなものですが、20個は多いです。

[ 2011年11月15日 | カテゴリー: 小ネタ | タグ: , , , ]

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