映画の日本語タイトルの酷さ

韓国映画の「パラサイト」がアカデミー作品賞を受賞しました。
これに関連して話題になったのが、映画に関する韓国のポスターと日本のポスターの違い。韓国がデザイン重視でスッキリしているのに対し、日本はゴチャゴチャと文字が並んで非常に見にくいということ。
日本人は説明が多くないと落ち着かないようです。
企業でもプレゼン資料の文字の多いこと。「誰がそんなところまで読むかよ」と思いますが、実際に読む人がいるのが恐ろしいです。そんな国です、日本は。

映画の話に戻ると、私が酷いと思うのはそのタイトルの付け方。
「長いタイトルだな」と思って原題を見ると非常に短かったりします。
そんなタイトルを集めてみました。元ネタはアカデミー作品賞のノミネート作品です。

原題 邦題
2016 Lion LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
2017 Darkest Hour ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
2019 Little Women ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
2012 Life of Pi ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
2017 The Post ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
2013 Her her/世界でひとつの彼女
2009 Up カールじいさんの空飛ぶ家
2011 The Help ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜
2013 Nebraska ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅
2014 Boyhood 6才のボクが、大人になるまで。

原題と邦題の文字数の差が多い順に並べてみました。
「Lion」は小学生でも読めると思いますが、なぜか「Lion」と「ライオン」の併記になって、しかも「25年目のただいま」という副題が付いています。
「Darkest Hour」が「ウィンストン・チャーチル」になって、「ヒトラーから世界を救った男」という副題が付いています。
邦題はこの手の長い副題を付けることが多いです。しかも最近、この傾向が顕著です。「Parasite」は「パラサイト 半地下の家族」です。とにかく説明をつけないと気がすまない、日本人の悪いところが表れていると思います。

また原題は1単語なのに邦題が長いというケースもあります。
すごいのは「Up」が「カールおじさんの空飛ぶ家」になっちゃってます。

逆に短いのが原題が「Z」で邦題が「Z」。
長いのが原題「Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb」で邦題「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。
スタンリー・キューブリック監督の作品で、彼は翻訳にも文句を付けたらしいので、こんなに長くなってしまったようです。
彼のような監督が多ければ無茶苦茶な邦題を付けるケースは減ったと思います。
もっとも「Dr. Strangelove」が「博士の異常な愛情」はわざとかもしれませんが酷い邦題です。正しくは「ストレンジラブ博士」でしょう。

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