クロコップの「空手家の子」

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クロコップというお笑いコンビの「空手家の子」は、歌に合わせて空手の真似をするネタである。元歌は「アブラハムの子」という歌である。ネタを見たときにどこかで聞いたことがあると思ったのはそのためである。

空手家の私は七人の子
一人は茶帯であとは黒
みんな仲良く暮らしてる
さあ踊りましょう
上段突き
中段突き
地獄突き
サソリ

冒頭の「私は」は「私には」が日本語としては正しい。

「アブラハムの子」はウィキペディアに説明がある。アメリカの童謡を日本語に訳したらしいがはっきりしない。最初に歌ったのは子門真人だが作曲者不明となっている。

アブラハムには七人の子
一人はノッポであとはチビ
みんな仲良く暮らしてる
さあ踊りましょう
右手
左手
右足
左足

お尻
まわって
おしまい

一番は「右手」だけ。二番は「右手、左手」となり、以下、増えていく。

ウィキペディアだから他の言語へのリンクが張られているが、この項目については英語へのリンクがない。
ところが調べてみると「アブラハムの子」に相当する英語のウィキペディアのページがあった。「Father Abraham」である。そしてこの曲をYouTubeで探してみるとやはりアメリカの童謡であることが分かるが、日本の曲とメロディが全く違う。
歌詞は子供が沢山いるというバージョンと子供が七人いるというバージョンがありとても似ている。右手、左手、と動かす場所が増えていくのも同じである。

Father Abraham had many sons
many sons had Father Abraham
I am one of them and so are you
so Let's just praise the Lord
right arm
left arm
right foot
left foot
chin up
turn around
sit down

最初の2行が次のバージョンもある。

Father Abraham had seven sons
seven sons had Father Abraham

この曲は、動かす体の場所が増えていき「いつまで続くんだよ」という不安感が面白さの元であり、これを「上段突き」「中段突き」に置き換えたのはユニークであった。また「地獄突き」「サソリ固め」というプロレス好きならば分かるチョイスも良かった。

なおキロロという日本人が「アブラハムの子」をカバーしているが、「あたま」「おしり」のアクセントが全く誤っていて子供に聞かせるのは如何なものかというレベルである。

[ 2018年7月29日 | カテゴリー: テレビ | タグ: , ]

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