PACでExcelの特定のセルについて値をセット、取得する方法

Power Automate Cloud(PAC)で、Excelに関する操作は【表に行を追加】【行の更新】【行の削除】【行の取得】など行単位でしかできません。
特定のセルに値をセットしたり、セルの値を取得したりするには、Excel側にスクリプトを作成し、PACの【スクリプトの実行】を使う方法があります。

値のセット

C5セルに123をセットします。

スクリプト

スクリプト名:セルに値をセット

コード:

function main(workbook: ExcelScript.Workbook, row: number, col: number, value: number) {
    let selectedSheet = workbook.getActiveWorksheet();
    let targetCell = selectedSheet.getCell(row - 1, col - 1);
    targetCell.setValue(value);
}

フロー

アクション:【スクリプトの実行】

パラメーター:
場所:Excelがあるサイト
ドキュメントライブラリ:ドキュメント
ファイル:ファイルパス
スクリプト:セルに値をセット
ScriptParameters/row:3
ScriptParameters/col:5
ScriptParameters/value:123

スクリプトとして(workbook以外の)引数がある場合、入力欄が表示されます(表示されるまで時間がかかることがあります)。
C5セルは3行目、5列目なのでrowを3、colを5としています。

値の取得

D6セルの値を取得します。

スクリプト

スクリプト名:セルの値を取得

コード:

function main(workbook: ExcelScript.Workbook, row: number, col: number): number {
    let selectedSheet = workbook.getActiveWorksheet();
    let targetCell = selectedSheet.getCell(row - 1, col - 1);
    let value = targetCell.getValue() as number;
    return value;
}

フロー

アクション:【スクリプトの実行】

パラメーター:
場所:Excelがあるサイト
ドキュメントライブラリ:ドキュメント
ファイル:ファイルパス
スクリプト:セルの値を取得
ScriptParameters/row:4
ScriptParameters/col:6

スクリプトとして(workbook以外の)引数がある場合、入力欄が表示されます(表示されるまで時間がかかることがあります)。
D6セルは4行目、6列目なのでrowを4、colを6としています。

D6セルの値は【変数を初期化する】などのアクションを使ってbody/resultとして取得できます。

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