事故を起こしたとき修理代が何円ならば保険を使うか

自動車保険については10月から新しい制度が始まり、事故を起こすと翌年から「事故あり」の割引率が適用され、今までよりも保険料が大幅にアップします。
よく「事故を起こしても小さい場合は保険を使うな」と言われます。これは事故を起こすと等級が下がり保険料が上がるからですが、今後は保険料の上がり幅が大きくなりますので、確かに少額の場合は、事故はなかったことにして、保険金を請求しない方がいいかもしれません。

事故の次の1年は、等級が下がった上に「事故あり」となります。
2年目は「事故あり」で等級が上がります。3年目も「事故あり」で等級が上がります。
4年目に「事故なし」となって等級が元に戻ります。
つまり、事故により等級が下がった3年間の保険料と、無事故と仮定した3年間の保険料を比較して、修理代がその差額より高い場合は保険を使えばよいと考えられます。

このような状況で、現在の保険料が年間5万円(割引後)だった場合の各等級の保険料を試算してみました。
※新聞の資料を元にした試算です。保険会社が計算したものではありません。

年間保険料が5万円の場合
現在の等級 事故後
1年目
事故あり適用
事故後
2年目
事故後
3年目
事故後
4年目
事故なし適用
3年間の
差額
20 83784 81081 78378 50000 93243
19 82051 79487 76923 52564 80769
18 81707 78049 75610 52439 78049
17 80233 77907 74419 52326 75581
16 78889 76667 74444 53333 70001
15 76042 73959 71875 52084 65624
14 75000 73000 71000 51000 66000
13 72642 70755 68868 49057 65094
12 69643 68750 66965 47322 63392
11 65833 65000 64166 45000 59999
10 63492 62698 61905 45238 52381

等級が高いほど差額が大きいです。
最高の20等級の場合、年間保険料が5万円の自動車が事故を起こすと、3年間の差額が93243円になります。
修理代がこれより高い場合は保険を適用した方が得になります。

ざっくり言えば、修理代が年間保険料の2倍以上の場合、保険を使うのがよい、となります。


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