Physical Graffiti - Led Zeppelin

二十年以上前にレッド・ツェッペリンのみをテーマにしたレギュラーのテレビ番組があった。毎週、レッド・ツェッペリンの楽曲だけを流す。覚えているのはレッド・ツェッペリンのカバー・バンドが「今日は何年何月のどこそこで演奏した何とかを再現します」とか何とかいって、ジミー・ペイジのミスまでも真似するという企画。ライブ音源を入手しオープンリールに録音し何度も同じところを繰り返して覚え再現する。歌詞カードと実際の歌詞の違いを紹介するというのもあった。
変わったところでは大正琴でツェッペリンの楽曲を合奏していた。
大正琴は左手で弦を鍵盤で押さえ右手で弦を弾くという楽器である。私は実物を触ったことはおろか見たことがない。番組では大正琴でレッド・ツェッペリンの「ブギ・ウィズ・ステュ」を合奏していた。元の曲はシンプルなブギで、確かにアコースティック感があり、大正琴の音色にマッチしていた。さらに元ネタがありリッチー・ヴァレンスの「ウー・マイ・ヘッド」というハイテンポなロックンロールである。

レッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」は彼らの六枚目のアルバムである。二枚組。バラエティに富んだ楽曲が収録されていて過去のアルバムのボツ曲やアイデアの焼き直しもある。例えば「ハウス・オブ・ザ・ホーリー」は前のアルバム「ハウス・オブ・ザ・ホーリー」ではなくこのアルバムに収録されている。また「ブラック・カントリー・ウーマン」は「ヘイヘイママ」という、おなじみのフレーズが多用されている。
「カシミール」は八分を超える、彼らの代表曲。スローで重厚なパートが延々と繰り返される。
「トランプルド・アンダー・フット」はリフが印象的でB’zの「バッド・コミュニケーション」の元ネタとされる。

LPのジャケットは実在するアパートを正面から撮影した写真が使われているが窓の部分が空いているという仕掛けが施されていた。

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[2018-08-18]

Led Zeppelin,1975年

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