Led Zeppelin III - Led Zeppelin

レッド・ツェッペリンの三枚目のアルバムは「イミグラント・ソング」で幕を開ける。邦題は「移民の歌」。
レッド・ツェッペリンには「何とかソング」というタイトルがいくつかある。他のバンドには見られない傾向だ。ご当地ソングみたいで格好が悪いからだろうか。
「移民の歌」は最初から最後まで一つのギターのリフだけで構成されたシンプルな曲である。プロレスラー、ブルーザー・ブロディの入場曲として知られる。
私の認識では、このアルバムには聴くべき曲は、これ一曲しかない。あるかもしれないが聴いた記憶がなく曲名が一つも思い出せない。フォーク調のつまらない曲ばかりであったという印象がある。

私はこのアルバムをLPで購入した。LPはアルバム・ジャケットが重要である。
アルバム・ジャケットというものは三十センチ四方の丈夫な紙で後にも先にもこのような「素材」はない。LPの時代、表現のソースが音の他にもう一つあったのである。
ありとあらゆるアーティストがアルバム・ジャケットで様々なものを表現してきた。
「レッド・ツェッペリンIII」のアルバム・ジャケットには奇妙な仕掛けが施されていた。
中心が金具で留められた紙製の円盤がジャケットの中に仕組まれていた。ジャケットの表面にはいくつかの穴が開けられ円盤の表面が見える。つまり円盤を回転させると模様がくるくると変わるのである。
そして重要なことは、この仕組がさほど面白くないのである。こんなものに金をかけることのできたレッド・ツェッペリンの当時の人気の高さが伺える。

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[2015-05-01]

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