LAメタルと私(Too Fast For Love - Motley Crue)

日本人のヘヴィ・メタルに対する印象は「元気が出るテレビ」によるものが大きいらしい。ヘヴィ・メタルの変な部分を殊更に強調してみせた。ヘヴィ・メタルをヘビメタと呼ぶようになったのもこの番組のおかげかもしれない。司会のビートたけし自身は「本当のヘヴィ・メタルはこうじゃない」と理解していたらしいが番組内ではヘヴィ・メタルを揶揄していた。
このような文脈におけるヘヴィ・メタルはLAメタルを指すものと考えられる。八十年代にアメリカの西海岸でヘヴィ・メタルが大流行した。モトリー・クルー、ラット、ポイズンというバンド達である。

と書きながら私がこの手のバンドに興味がなかったことを思い出す。この三つ以外のバンドの名前が出てこない。ボン・ジョヴィも入るのかもしれないが違う気がする。この頃はアメリカのもっと一般的なポップスとイギリスのロックを聴いていた気がする。

ここはインターネットの力を借りて、主なバンドとデビューの年を並べてみる。メジャー・デビューの年にしたつもり。またヨーロッパで先にデビューした場合はアメリカでのデビューの年にした。LAメタルだからな。

1981年 Too Fast For Love モトリー・クルー
1983年 Metal Health クワイエット・ライオット
1983年 Breaking The Chains ドッケン
1984年 Out Of The Cellar ラット
1986年 Night Songs シンデレラ
1986年 Look What The Cat Dragged In ポイズン
1987年 Appetite For Destruction ガンズ・アンド・ローゼズ

こうやって見ると一つのジャンルに括るのは無理がある気もしてくる。長く売れたのはモトリー・クルーくらいで他はメンバー間の仲が悪くすぐに分裂してしまった気がする。

クワイエット・ライオットは「カモン・フィール・ザ・ノイズ」をカラオケでよく歌った。ランディ・ローズがいたバンドと言われてもピンと来なかった。
ドッケンは後追いで聴いて分裂後のドン・ドッケンのライブに行った。ボーカルのドン・ドッケンは分裂後に自らのバンドについて「ドッケン」と名乗れず、やむなく「ドン・ドッケン」というバンド名にした。
ラットは大人気だった気がするが「ラウンド・アンド・ラウンド」しか知らない。
シンデレラはボーカルの声が受け付けない。
ポイズンは売れていた気がするが下手なバンドという先入観があって全く聴かなかった。
ガンズはデビュー時に聴いて衝撃を受けた。しかしその後は興味がなくなった。

モトリー・クルーは全盛期によく聴いたしライブにも行った。
デビュー・アルバムは後追いで聴いた。ジャケットはローリング・ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」のパロディであろう。

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[2018-09-15]

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