Tai Phong - Tai Phong

邦題は「恐るべき静寂」。フランスのプログレッシブ・ロック・バンドのファーストアルバムであるが、中心メンバーはフランスとベトナムの混血の兄弟である。
全体的な雰囲気はキャメルに似ている。キーボードの音がそう思わせるのであろうか。メロトロンの音が非常に気持ちよく響く。この楽器はキーボードの一種であるが非常に複雑な構造をしているために今では全く使用されていない。本物を見たことがないので詳しいことは分からないのだが、次のような構造をしているらしい。キーボードにたくさんのテープレコーダーがつないであってそれぞれドのテープにはドの音が、レのテープにはレの音が録音されている。そして各レコーダーは各鍵盤に対応していて、ドの鍵盤を押すとドのレコーダーが動いてドの音を出す。なんとも複雑だが、当時としては最新式の「サンプラー」であったわけだ。なお、当然のことながらアタックの強いギターのような音は出せない。バイオリンのような音の大きさが変わらない連続的な音色でないと駄目なのだ。しかし、あのころの曲のムードを創り出していたのはこのメロトロンの音色ではないだろうか。
フランスのバンドといっても歌詞は英語であるのでなんら違和感はない。ボーカルの透明感がこのバンドの売りである。このアルバムの中の一曲「黄金の草原」でじっくりとその透明感を味わうことができる。

Tai Phong - Tai Phong

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