Heading for Tomorrow - Gamma Ray

カイ・ハンセンが自身が創設したバンドを脱退した理由はツアーが辛いということではなかったか。
しかし実際にはガンマ・レイというバンドを作り「ヘディング・フォー・トゥモロー」というアルバムを作った。ツアーもやったはずである。
ガンマ・レイはボーカルにラルフ・シーパースを起用した。ハイトーンを駆使する上手いボーカリストでハロウィーンのマイケル・キスクと遜色がない。つまりハロウィーンと全く同じ系統のバンドをもう一つ作ろうとしていたのは明らかで、カイ・ハンセンがハロウィーンを辞めたのは、ツアーに疲れたとか、音楽性が異なるとか、そういった理由ではなく、バンドの主導権を握れなくなったのが理由だと思われる。

そのデビュー・アルバムの「ヘディング・フォー・トゥモロー」はオープニングに序曲を配置するという、ハロウィーンが確立したと言っても過言ではないスタイルを見事に踏襲している。
そしてやはりカイ・ハンセンらしいスピード・チューンを散りばめ、最後は14分を超える大曲「ヘディング・フォー・トゥモロー」で占める。これもハロウィーンの「ハロウィーン」と同じ形式である。中だるみがあるのが惜しいが、充分、名曲と言って良いクオリティがある。

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[2017-10-08]

Gamma Ray,1990年,カイ・ハンセン

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