Imaginos - Blue Oyster Cult

ブルー・オイスター・カルトは、そのキャリアの途中で音楽性の混乱を生じさせ、バンドは空中分解をする。
バンドにはドラマーのアルバートとベーシストのジョーのブーチャード兄弟が在籍していた。これも兄がリズム担当に該当すると言えるかもしれない。
確か兄のアルバート・ブーチャードがバンドの分裂状態の間にソロ・アルバムの制作を開始する。
クトゥルフ神話をベースにしたコンセプト・アルバム。
それが彼の狙いであった。

クトゥルフ神話とはアメリカの小説家ラヴクラフトが創造した小説群とその体系である。スティーブン・キングは彼をファンであり、クトゥルフ神話の後継者も多い。ヘヴィ・メタルの世界ではメタリカの楽曲「コール・オブ・クトゥルー」が最も知られている。これはラヴクラフトの代表作である「クトゥルフの呼び声」をモチーフにしておりタイトルも同一である。
アルバート・ブーチャードはクトゥルフ神話をモチーフにしたコンセプトアルバムを作ろうとしたのである。そしてこれらの楽曲はほぼできあがっていた。しかしここで問題が発生する。

レコード会社の許可が出なかったのである。アルバートは自分名義のソロとして発表するつもりだった。しかしレコード会社はバンド名義でないとダメと言う。彼にはネームヴァリューがない。ブルー・オイスター・カルトとして発表せざるを得なかったのである。

それでバンドのメンバーが集まりレコーディングが行われる。一方でソロ・アルバムのつもりであったから他のスタジオミュージシャンも参加している。ジョー・サトリアーニもいたらしい。

関連記事

[2017-09-10]

Blue Oyster Cult,1988年,コンセプト・アルバム

Boston | Heading for Tomorrow - Gamma Ray

©2014-2020You Look Too Cool