Spectres - Blue Oyster Cult

ヘヴィ・メタルという言葉を最初に使ったのはアメリカの音楽評論家であるサンディ・パールマンである。サンディ・パールマンはNYのバンド、ブルー・オイスター・カルトの音楽性を評して、こう言った。「冷たく、まるで重い鋼鉄のようだ」。
ブルー・オイスター・カルトは1972年にデビューしている。ちょうどアメリカはあの「愛と平和」をキーワードとしたフラワー・ムーブメントのまっ只中にあった。しかし、ブルー・オイスター・カルトは「ラヴ・ソングなんか歌わない」というポリシーを持っていた。
世界で最初にヘヴィ・メタルと呼ばれたのは確かにこのバンドであるが、現在、一般に言われているヘヴィ・メタルの音はない。約二十年の間に音楽の世界は変わった。しかし、当時としてはこれがヘヴィ・メタルの音であったのだ。
彼らは現在も活躍しているバンドである。数多いアルバムの中から「スペクターズ」を選んだ。彼らの最大のヒット曲である「ゴジラ」から始まるこのアルバムは彼ら独特の暗さの中にポップな感覚を持ち込んだ傑作である。「ゴジラ」はあの有名な怪獣ゴジラである。曲の途中でラジオのニュース速報が入るという演出がとてもユーモラスである。

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[2014-07-05]

Blue Oyster Cult,1977年

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