Bon Jovi - Bon Jovi

アメリカの人気男性歌手の半分は声質がハスキーかダミ声である。
例えばヒューイ・ルイスのようなハスキーな声が好まれ、彼自身も「自分の声は神から与えられたものだ」というような発言をしている。
ハード・ロックだとこれが顕著で、ハスキーであることを除けば何も残らないボーカリストが多い。前に酷評したマイク・トランプがその代表格である。
ハード・ロックのボーカルは美声である必要はない。

ボン・ジョヴィのボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィは美声とはまるで反対の声質をしている。
これがアメリカン・ハード・ロックの人気の頂点にいる。
「悪声」と呼んでもいいほどのダミ声だが人気がある。

曖昧な記憶と憶測を発揮すると、確か、彼はイタリア系のアメリカ人で本名のラスト・ネームはボン・ジョヴィの二語ではなくボンジョヴィの一語である。
彼を売り出すためにボン・ジョヴィというバンド形態にしたがファースト・アルバムの演奏者はバンド・メンバーではなくスタジオ・ミュージシャンである。ファースト・アルバムのプロモーションに合わせてバンド・メンバーを集めた。
当初、俳優としてデビューする話もあったほどルックスに恵まれたボン・ジョヴィは似つかわしくないダミ声が唯一無二の武器となる。
この手のルックス先行のミュージシャンは本国よりも日本で人気に火がつくことが多く、ボン・ジョヴィが最初にブレークしたのも日本であった。
そのため後に彼らは「トーキョー・ロード」という御当地ソングを作った。

大抵のバンドは後追いで聴いてきたがボン・ジョヴィはリアルタイムで聴いている。
彼らの最初のヒットは「ランナウェイ」だった。イントロのキーボードのフレーズが印象的である。
またバラードの「シー・ドント・ノウ・ミー」もヒットした。正しくは「シー・ダズント・ノウ・ミー」となるはずだが語感が悪いので「ドント」とした、という話もあった。
1984年、これらの曲を収録したアルバム「ボン・ジョヴィ」、邦題「夜明けのランナウェイ」でボン・ジョヴィはデビューした。

とここまで一気に書いてから当時の曲を聴いてみる。
さほどダミ声ではなかった。

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[2015-12-26]

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