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テニスの優勝回数一覧

ナブラチロワが全豪オープンに出場するらしい。

テニスの4大大会の一つ、全仏オープンの主催者は13日、マルチナ・ナブラチロワ(米国=47)が主催者推薦枠でシングルス戦に出場すると発表した。

同選手が4大大会のシングルス戦に出場するのは、1994年のウィンブルドン選手権以来10年ぶり。
史上最多記録となる167回のシングルス優勝歴を誇るナブラチロワは今年4月、約10年ぶりにシングルス復帰を果たしたばかり。全仏オープンでは、1982年と84年の2度優勝している。(ロイター)


そこで調べてみるとテニスの四大大会での優勝回数が多い割に、確かに全仏では2回しか優勝していないことが分かった。

選手名 優勝回数
シュテフィ・グラフ 6 7 5 4 22
クリス・エバート 7 3 6 2 18
マルティナ・ナブラチロワ 2 9 4 3 18
モニカ・セレシュ 3 0 2 4 9
イヴォンヌ・グーラゴング 1 2 0 4 7
ビリー・ジーン・キング 1 3 3 0 7
マーガレット・スミス・コート 2 1 2 2 7
セリーナ・ウィリアムズ 1 2 2 1 6
マルティナ・ヒンギス 0 1 1 3 5
アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ 3 0 1 0 4
ヴィーナス・ウィリアムズ 0 2 2 0 4
ハナ・マンドリコワ 1 0 1 2 4
ジェニファー・カプリアティ 1 0 0 2 3
ジュスティーヌ・エナン=アーデン 1 0 1 1 3
リンゼイ・ダヴェンポート 0 1 1 1 3
ヴァージニア・ウェイド 0 1 0 1 2
トレイシー・オースティン 0 0 2 0 2
マリー・ピエルス 1 0 0 1 2
イワ・マヨーリ 1 0 0 0 1
ヴァージニア・ルジッチ 1 0 0 0 1
ガブリエラ・サバティーニ 0 0 1 0 1
クリス・オニール 0 0 0 1 1
ケリー・メルヴィル・リード 0 0 0 1 1
コンチータ・マルティネス 0 1 0 0 1
スー・バーカー 1 0 0 0 1
バーバラ・ジョーダン 0 0 0 1 1
ミマ・ヤウソベッチ 1 0 0 0 1
ヤナ・ノヴォトナ 0 1 0 0 1

1970年度以降に絞って集計している。
それより前だと知らない選手ばかりだからだ。
私が知っているのでもっとも古い選手がクリス・エバートで彼女は1970年から活躍しているため集計は1970年代からにしたわけだ。
グーラゴングなどは本当はもっと優勝回数が多い。

さて、こうやってみてみると、グラフ、エバート、ナブラチロワがいかに強かったかが分かる。
グラフはどの大会もまんべんなく勝ち、エバートは全仏に強く、ナブラチロワは逆に全仏に弱い。

ついでに1970年以降の優勝者の一覧を示す。

年度 全仏 全英 全米 全豪
1970 マーガレット・スミス・コート マーガレット・スミス・コート マーガレット・スミス・コート マーガレット・スミス・コート
1971 イヴォンヌ・グーラゴング イヴォンヌ・グーラゴング ビリー・ジーン・キング ヴァージニア・ウェイド
1972 ビリー・ジーン・キング ビリー・ジーン・キング ビリー・ジーン・キング マーガレット・スミス・コート
1973 マーガレット・スミス・コート ビリー・ジーン・キング マーガレット・スミス・コート イヴォンヌ・グーラゴング
1974 クリス・エバート クリス・エバート ビリー・ジーン・キング イヴォンヌ・グーラゴング
1975 クリス・エバート ビリー・ジーン・キング クリス・エバート イヴォンヌ・グーラゴング・コーリー
1976 スー・バーカー クリス・エバート クリス・エバート ケリー・メルヴィル・リード
1977 ミマ・ヤウソベッチ ヴァージニア・ウェイド クリス・エバート イヴォンヌ・グーラゴング・コーリー
1978 ヴァージニア・ルジッチ マルティナ・ナブラチロワ クリス・エバート クリス・オニール
1979 クリス・エバート・ロイド マルティナ・ナブラチロワ トレイシー・オースティン バーバラ・ジョーダン
1980 クリス・エバート・ロイド イボンヌ・グーラゴング・コーリー クリス・エバート・ロイド ハナ・マンドリコワ
1981 ハナ・マンドリコワ クリス・エバート・ロイド トレイシー・オースティン マルティナ・ナブラチロワ
1982 マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ クリス・エバート・ロイド クリス・エバート・ロイド
1983 クリス・エバート・ロイド マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ
1984 マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ クリス・エバート・ロイド
1985 クリス・エバート・ロイド マルティナ・ナブラチロワ ハナ・マンドリコワ マルティナ・ナブラチロワ
1986 クリス・エバート・ロイド マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ ハナ・マンドリコワ
1987 シュテフィ・グラフ マルティナ・ナブラチロワ マルティナ・ナブラチロワ シュテフィ・グラフ
1988 シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ
1989 アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ
1990 モニカ・セレシュ マルティナ・ナブラチロワ ガブリエラ・サバティーニ モニカ・セレシュ
1991 モニカ・セレシュ シュテフィ・グラフ モニカ・セレシュ モニカ・セレシュ
1992 モニカ・セレシュ シュテフィ・グラフ モニカ・セレシュ モニカ・セレシュ
1993 シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ
1994 アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ コンチータ・マルティネス アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ マリー・ピエルス
1995 シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ モニカ・セレシュ
1996 シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ シュテフィ・グラフ マルティナ・ヒンギス
1997 イワ・マヨーリ マルティナ・ヒンギス マルティナ・ヒンギス マルティナ・ヒンギス
1998 アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ ヤナ・ノヴォトナ リンゼイ・ダヴェンポート マルティナ・ヒンギス
1999 シュテフィ・グラフ リンゼイ・ダヴェンポート セリーナ・ウィリアムズ リンゼイ・ダヴェンポート
2000 マリー・ピエルス ヴィーナス・ウィリアムズ ヴィーナス・ウィリアムズ ジェニファー・カプリアティ
2001 ジェニファー・カプリアティ ヴィーナス・ウィリアムズ ヴィーナス・ウィリアムズ ジェニファー・カプリアティ
2002 セリーナ・ウィリアムズ セリーナ・ウィリアムズ セリーナ・ウィリアムズ セリーナ・ウィリアムズ
2003 ジュスティーヌ・エナン=アーデン セリーナ・ウィリアムズ ジュスティーヌ・エナン=アーデン ジュスティーヌ・エナン=アーデン

なお、全仏は6月上旬、全英は7月上旬、全米は9月上旬、全豪は翌年の1月下旬にそれぞれ決勝戦が行われるのが通例である。
今、ナブラチロワ復活のニュースが流れるのは、新シーズンは全仏オープンから始まるからである。

なお、全豪については、若干、補足が必要である。
1977年は1月と12月に開催された。
おそらく翌年の1月にやるべきところを前年に前倒しにしたのだと思われる。
そして、1986年は開催していない。
というわけで「年」ではなく「年度」で表した。
こんなの日本人にしか通じないだろうが。

さて、3強の共通点を発見した。

選手 初優勝 最後の優勝
グラフ 1987 1999
エバート 1974 1986
ナブラチロワ 1978 1990

3人とも活躍期間は足かけ13年なのである。
とんでもない人たちである。
もしナブラチロワが今年優勝してしまうと、足かけ27年の優勝ということになる。
化け物だ。

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