黒船 - サディスティック・ミカ・バンド

加藤和彦が妻のミカをボーカルに据えてバンドを結成したら凄いバンドになってしまった。それがサディスティック・ミカ・バンドであったと認識している。
バンド名はプラスティック・オノ・バンドの捩りであることは明らかである。
この時点では冗談のようだが、ドラムスにつのだ☆ひろ、後に高橋幸宏、ギターに高中正義、ベースに小原礼、後に後藤次利ら錚々たるメンバーが集まり、非常にレベルの高い楽曲を創造することが可能になった。
そして「黒船」というコンセプト・アルバムが生み出される。

組曲形式の曲など海外にも通用しそうな楽曲を収録する「黒船」だが、なぜか「タイムマシンにおねがい」というシンプルなロックンロール曲が入っている。
そしてこれが彼らの代表曲である。
ミカがボーカルを担当しているが、残念ながら演奏のレベルに見合っていない。しかしそれがこの曲を魅力的にしている。ボーカルの拙さのおかげで楽曲が軽くポップに聴こえるが、演奏は実はタイトで厚い音になっている。
非常にモダンな音作りだが、発表が1974年ということに驚く。

加藤和彦がミカと離婚しバンドも解散した。この辺りも本気でバンドに取り組むつもりだったのか疑わしく思えるところだ。

黒船 - サディスティック・ミカ・バンド

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[2015-04-05]

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