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ボブ・サップ

そろそろ子供にクリスマスプレゼントを買おうと思い、船橋のららぽーとに行った。11時半頃に着いた。ららぽーとはショッピングセンターであるからかなり広い。当てもなくぶらぶらと歩いていた。気が付くと男に呼び止められて「ボブ・サップのイベントがあるから参加しませんか。ボブ・サップ、大きいですよ」と誘われた。そりゃ大きいだろう。「今、配っている整理券を持っていると、午後3時の会に参加できます」という。どうやら今日、ボブ・サップがららぽーとにやってきて、何やらイベントをやるらしい。今から3時間以上も待つのはいやだったので断ろうとすると、妻が「整理券、もらっておこうよ」というのでもらっておいた。

本屋に行ったりトイザらスに行ったりして、気が付くと午後2時であった。今から昼食を摂っているとすぐに3時になってしまう。「ああ、これで整理券をもらっていなかったら、後悔しただろうな」などと言いながら、3時前にイベントの会場に行く。
イベント会場は「ボブ・サップ、来たる」などと書いていないので偽物が来るのではないかと疑ったが、どうやら混乱を避けるためらしい。整理券を見せて中に入る。
200人くらいだろうか。すでに会場はほぼ埋まっていて、整理券を見せるとスタッフが席に案内してくれる。何と席は指定席なのだ。
席に座って待っていると、ステージに妙に元気な女性司会者が現れて前説を始めた。写真はいいがビデオはダメとか、ボブ・サップに触るなとか、いろいろ話している。私は今ひとつ乗り気でない。今年の大晦日にボブ・サップは曙と試合をすることになっているが、私は曙を応援するつもりでいるのだ。
そのうち会場が暗くなり「ツァラトゥストラはかく語りき」という音楽が流れた。確かリヒャルト・シュトラウスの交響詩作品30である。すると会場の後ろのドアから大きな男が現れた。でかい。とにかくでかい。背も高いが幅もでかい。例の音楽に合わせてガウンを脱ぎ捨てるというパフォーマンス。中からサンタクロースの格好をしたボブ・サップが現れた。これを私は5メートルほど離れたところから見た。
ステージに上がったボブ・サップとさっきの元気な女性司会者が会話をして、そのうちビンゴ大会になった。私は自分のカードに穴を開けながら、娘が自分のカードの穴を開けるのを手伝っていた。気が付くと娘のカードがリーチとなっていた。しかし、いたずらをして勝手に穴を開けている可能性がある。だってまだ数字が読めないのだから。「勝手に開けてないよね」と聞いても要領を得ない。そして次に読み上げられた数字で、娘のカードがビンゴ。私はすかさず「ビンゴ」と叫んでしまった。何と2番目のビンゴである。そして、娘を抱いてステージへ。娘が勝手に穴を開けていたら大恥をかく。カードを渡すと、憎らしいことにスタッフが、ちゃんとビンゴかどうか確認している。そして小声で司会者に「ビンゴです」と報告している。よかった、本当にビンゴだった。そして、次に抽選箱の中のくじを引く。これで景品が決まる。ボブ・サップのクッションだった。他の景品はボブ・サップ・フィギュアとかGショックとか、そんなものだから、もっとも安い景品である。それでも当たればよしである。このとき、やっとボブ・サップを見る余裕ができた。緊張して「曙なんかやっつけろ」などという決まり文句が出てこなかったが、忘れずに握手だけはしてもらった。恐ろしくでかい手であった。有名人と握手したのは生まれて初めてだし、身長2メートルの人間と握手したのも初めてである。景品がしょぼくても握手できたのだから大満足である。
さて、約1時間でイベントは終わったのだが、こんなにこそこそとイベントを開催する意味は何なのだろう。ボブ・サップはよくテレビに出て練習などする時間がないと常々思っていたが、テレビに出る以外にこんなイベントにも参加しているのだから絶対に練習なんかしていない。それが分かったことも私を満足させた。帰りにシールをもらった。
取材:2003年12月13日

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