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快眠十カ条

よく寝るということは多くの人にとって重要なことらしい。最近、もっとも長生きするのは一日7時間睡眠をする人、という発表があった。それでいうと私は5時間程度なので長生きはしない。
しかし、私は寝る時間がもったいないという考え方をしている。つまり寝ていない時間の方が重要なのである。長生きする人が90歳まで生きるとすると、生きている時間、すなわち起きている時間は90×(24-7)÷24=63.75となり、約64年ということになる。5時間睡眠の人が80歳まで生きるとすると、生きている時間は80×(24-5)÷24=63.33となり、約63年ということになる。大して変わらない。

十五分の昼寝が仕事の効率を高める―。久留米大学医学部の内村直尚助教授(精神神経科)らの研究グループが、働く世代を対象にした「快眠十カ条」をまとめ、十一日公表した。厚生労働省が、国民向けの快眠の手引きを公表しているが、勤労者向けの「指南書」は初めてという。

学者先生が偉そうに書いているが内容は特に真新しいものではない。「働く世代の「快眠10カ条」」とは次の通り。

  1. 十分かつ快適な睡眠で仕事のやる気と効率をアップさせる。
  2. 睡眠時間は人それぞれ。日中眠気がなく、気力充実で仕事をこなせれば問題ない。
  3. 毎朝決まった時間に起床。起床後しっかり日光を浴びることが快適な睡眠につながる。
  4. 昼休み、15分程度の昼寝が午後の仕事の効率を上げる。休日の昼寝は午後3時までに目覚めを。
  5. 就寝前はコーヒー、緑茶や喫煙、飲酒を控え、適度な運動を心掛ける。
  6. 読書や音楽、香りなどのリラックス法を身に付け、自然に眠くなってから入床を。
  7. 寝室は睡眠以外の目的に使わず、温度、湿度、静けさなどの環境整備を。
  8. 30分たっても寝付けない時は一度床を離れ、リラックスして眠気が来るのを待つ。眠りが浅い時は、床に入る時間を短くすると熟睡感が増しやすい。
  9. それでも寝れない時は医師の診断を。現在の睡眠薬は安全性が高く、快適な睡眠ができる。
  10. 交代勤務者は、夜勤明けはサングラスで強い日光を避けると帰宅後の入眠が容易に。家族の協力を得て明るさ、音に配慮した寝室環境の確保を。

寝室は睡眠以外の目的に使うなとはこの学者先生は庶民の暮らしを分かっていない。ここに書かれていることは通常の生活を送っている人ならば経験的に分かっていることばかりで学者先生にわざわざ教えてもらわなくてもよい。よくこんなものを恥ずかしげもなく偉そうに発表できるものだ。もっと画期的な睡眠法を発見してもらいたい。

さて、このニュースの中にある「厚生労働省が、国民向けの快眠の手引きを公表」というのは「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書 平成15年3月」を指すのだと思われる。
この中の「健康づくりのための睡眠指針 -快適な睡眠のための7箇条-」では次の通りとなっている。

  1. 快適な睡眠でいきいき健康生活
  2. 睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
  3. 快適な睡眠は、自ら創り出す
  4. 眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる
  5. 目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
  6. 午後の眠気をやりすごす
  7. 睡眠障害は、専門家に相談

元の報告書ではこれらに詳細な解説が付いているが、学者先生のとほとんど同じではないか。

繰り返すが、もっと画期的な睡眠法を示してほしい。そこまでいかなくても、具体的で有効な睡眠法をもっと知りたい。「昼寝の前にコーヒーを飲むと目覚めが快適」だとか「靴下をはいて寝ると熟睡できる」とか、何かあるだろう。
学者先生には研究のやりなおしを命じたい。

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[2004-03-13]

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