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グリムという名の日本人

この日記でも何度も指摘してきた、昨今の人間の名前の付け方の酷さだが、最近、見た中でもっとも酷いものを紹介しよう。

先日、スノーボードの世界大会である日本人、しかもまだ十代半ばの子供が好成績を残した。
全く興味がないので詳しいことは分からないし、調べる気もないが、覚えているのは、その選手の名前が「童夢」だということだ。
「どうむ」と読む。
これは、まあ、読める。

問題はその先。
この子供の弟もスノーボードをやっていて、なかなか有望らしい。
この弟の名前が「緑夢」。
「りょくむ」? 違う。
心して読んでほしい。
「ぐりむ」。
心臓が止まるかと思った。
「ぐりーん」と「む」で「ぐりむ」。
そんな読み方があるか。
「緑」は「みどり」だろう。
英語読みして、しかも「ぐり」で止めちゃうんだから。
じゃあ、「緑子」で「グリコ」ってのも認めるか?

それに、子供にグリムにちなんだ名前を付けるか? そんなに尊敬に値する偉人か? いくら「マッチ売りの少女」が好きだからって、「餡出栓」なんて名前、付けるか?

なぜ、こんなことになってしまうかというと、戸籍に漢字の名前しか載せないからである。
読みが固定されないのだ。

以前、近所に東という人が住んでいた。
「アズマ」と読む。
しかし、本当は「ヒガシ」なのだそうだ。
周りのみんなが「アズマ」「アズマ」と呼ぶので、そうした、という。
こんないい加減なことが許されるのも、戸籍に漢字しか載っていないからである。

もう、いい加減な名前の読み方を許さないためには、出生時に漢字表記、ひらがな表記、ローマ字表記をセットにして戸籍に載せる、これしかない。

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[2003-03-09]

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