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小田急線に軽自動車転落

月曜日、私は風邪をひいてしまい、午前中で仕事を切り上げて、帰途についた。
小田急線に乗り、柿生を過ぎた辺りで、電車が急に止まった。電車の右前方が騒がしい。人でも飛び込んだか。小田急線はいまだに踏切が多いし、12月だし、自殺者が多いのは仕方がないか、などと考え、それよりも風邪で頭がぼうっとしている。電車の前の方の車両に行くのも面倒だ。すると車内放送が流れた。軽自動車が線路内に進入とか何とか。踏切でエンストか。下り列車は障害がないことを確認したので、運転再開します、などといって、ゆっくりと電車は走りはじめた。ゆっくり、ゆっくり。時折止まりながら。
ちょうど私の乗っている車両が、事故のあった箇所で止まった。踏切ではなかった。小田急線はこの辺りは世田谷通りと呼ばれる道路と並行して走っている。それを隔てているちゃちな柵を突き破って突っ込み、真四角な軽自動車が線路脇の土手にかろうじて引っかかっていた。間欠ワイパーがパカパカと動いていた。おばさんが線路側に呆然と立っている。道路の反対側は三井石油のガソリンスタンドで、その店員達が車を引き上げようとしているが、無理そうだ。
つまり、軽自動車を運転していた老夫婦がガソリンスタンドでガソリンを入れて、道路に出ようとしたときに、運転していたおじさんがブレーキの代わりにアクセルを踏んづけて、道路に飛び出して、幸運なことに、歩行者、自動車にぶつからずに、不幸なことに、小田急線の線路にぶつかってしまった、ということらしい。
家に帰って、テレビのスイッチを入れたら、早速ニュースでこの事故の様子が簡単に紹介されていた。このニュースも、次の日の新聞の3面の写真も、両方ともヘリコプターからの映像だったから、もし私がカメラを持ち歩いていて、電車側からの写真があれば、買い取ってもらえたかもしれない。あまりに間抜けな軽自動車の姿だったけどね。

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[2000-12-18]

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