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駅のホームで酒を売る

酔っ払ってホームから落ちた人とそれを救おうとした2人が入ってきた電車にはねられて死ぬという事件があったのは平成13年1月のこと。これにより駅の売店での酒の販売を自粛していたが、これを再開するという。

JR東日本は13日、01年1月の山手線新大久保駅での転落死亡事故を機に同線内など24駅のホーム売店で自粛してきた酒類の販売を15日から再開する、と発表した。乗客からの要望が多いほか、酒の販売免許を取り消される恐れや売店の売り上げ減少が大きな理由。JRは「泥酔者には売らない」としているが、「駅は酒場ではない」と自粛継続を求める声もある。(朝日新聞)

この酔っ払い、どの程度よっていたのか知らないが、線路に落ちる前、駅のホームでコップ酒を飲んでいたらしい。それでもって、こんなことを言い出す人もいる。

だが、アルコール薬物問題全国市民協会(東京都中央区)の今成知美代表(46)は「自粛は世間の批判をかわすその場しのぎの対策だったのか」と憤る。新大久保駅の事故後、ホームでの飲酒禁止などをJR各社に要望した。「酔客による暴力ざたや転落事故を増やすだけだ。JRの利益優先姿勢の表れで、安全確保が第一という鉄道事業のあり方からかけ離れている」とも言う。

近所で刃傷沙汰があったら、金物屋は店をたたまなくてはいけないらしい。
この何とか協会の人はおそらく酒を飲んだことがないのだろう。駅の売店で買ったビールやコップ酒だけで酔って線路に落ちるほど酒に弱い人はいないと思う。そんな人は駅の売店で酒を買わない。この落ちた酔っ払いは、すでに駅のホームに上がった時点で酔っ払っていたはずであるである。駅の売店のコップ酒は関係ない。
そして、利益よりも安全確保が第一であるというが、これがそもそも間違っている。安全確保も大事だが、鉄道事業を民営化した時点で利益も大事である。
まあ、この人たちは、この事件を「きっかけ」に使っているだけで本気ではないのだろうが。
長距離通勤の人は仕事の帰りに軽く飲んでいい気分で電車に乗るという楽しみがあるらしい。また、秋葉原から新宿の間には、東京ドームや神宮球場、国立競技場などがあり、会場内でビールを買うととても高いので、外で買って持ち込みたいところ。その点、駅の売店は定価で売るから、とても助かる。もっとも、持ち込み禁止だが。

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[2003-02-14]

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