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1塁へのスライディングは必要か
今年のプレーオフ第2ステージ第3戦で、4点リードされたホークスが最終回に同点に追いつくという場面がありました。
このきっかけになったのが1アウト1塁で代打で出てきた大道。
内角のボールが、よけたバットに当たりピッチャーゴロに。
これをピッチャー小林雅がお手玉した上、1塁への送球がそれて大道はセーフ。
このとき大道は1塁に足から滑り込んだのです。
最近、このように1塁にスライディングするシーンをよく見るように思います。
私の記憶では最初に1塁にスライディングしたのは、バファローズからジャイアンツに行った有田修三だと思います。
鈍足なのにセーフティバントをして、1塁にヘッドスライディング。タイミングはアウトなのに、その迫力でセーフの判定。
スライディングのそもそもの目的は「速く塁に到達し、塁から離れないこと」にあります。つまりトップスピードで塁に到達するとオーバーランしてしまうため、塁の直前でスピードを瞬間的に落とすことです。
また「タッチをかわす」という意味もあります。
ということであれば、1塁はオーバーランしてもアウトにはならないし、原則、タッチは不要ですから、スライディングは意味のないことになります。
しかし走塁の姿勢は前傾していますので、そのままの姿勢で倒れ込むように手でベースに触れることは足でベースに触れるより速いように思います。
(スピードを落とすための)ヘッドスライディングではなく、手でベースに触れることには意味があります。
100メートル走では胴体がゴールしなければダメですが、野球の場合は身体のいずれかの部分がベースに触れればよいのですから。
このように考えると1塁への足からのスライディングはまったく意味がないと思います。
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[2005-10-23]
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