ジューダス・プリースト、とりわけロブ・ハルフォードのインタビューで頻出する言葉が「ダブル・ミーニング」である。二重の意味を持つ言葉。
アルバム「ステンド・クラス」のタイトルにもダブル・ミーニングがある、とロブ・ハルフォードは言ったと記憶している。
一つは教会などにあるステンドグラス、もう一つはその階級に留まること。彼らはバーミンガムの労働者階級の出身で、そういった階級から抜け出せないという意味が込められている。となればダブル・ミーニングでなくダジャレじゃないかと思うがどうだろう。
このアルバムには新しいドラマー、レス・ビンクスが参加している。ドラムスが代わるとアルバムの冒頭に軽いドラム・ソロを入れるというパターンは後の「ペインキラー」でも踏襲された。
このアルバムの白眉はオープニングの「エキサイター」であろう。
彼らの代表曲と言ってもよいはずだが私が見に行ったライブでは演奏されなかった。確かに演奏すると疲れそうだ。
イントロは前述の通りドラムソロから始まりギターのリフが切り込む。ロブ・ハルフォードの絶叫が炸裂する名曲である。「エキサイターが来るから準備しよう」みたいなことを歌っているようだが「誰だ、それ?」という感じで意味不明である。
ただし今聴くと音圧が少なく薄っぺらな印象を受けることは否めない。
[2014-10-18]
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