Pride - White Lion

バンドは好きだがボーカルが嫌いなバンドがある。
ディープ・パープルはイアン・ギランが嫌いである。
ブラック・サバスはオジー・オズボーンが嫌いである。彼のソロ・アルバムもほとんど持っているが歌はあまり好きではない。
ジューダス・プリーストはロブ・ハルフォードが嫌いである。一時期、彼が抜けていたときのティム・オーウェンズは好きである。
これらは単に好みの問題でバンドは成功している。
一方で「ボーカルが違ったらもうちょっと売れただろうに」というバンドがある。
ホワイト・ライオンである。
ヴィト・ブラッタのギターが良い。哀愁の漂う演奏はアメリカのギタリストとは思えないほどだ。ファースト・アルバム「ファイト・トゥ・サヴァイブ」に収録された「エル・サルバドル」の演奏、特にイントロは圧巻だ。アコースティックだと思うが、メランコリックで激しい演奏は今後の更なる盛り上がりを期待させる。しかし歌が始まるとがっかりする。ボーカルのマイク・トランプの声が変なのである。
セカンド・アルバム「プライド」は「ウェイト」や「ウェン・ザ・チルドレン・クライ」を収録し、大ヒットした。ここでもマイク・トランプの変な声は炸裂している。特にバラードの「ウェン・ザ・チルドレン・クライ」は、こんな声で、よく売れたと思う。おそらくマイクが書いた歌詞は戦争と子供を扱い、感動的である。
ホワイト・ライオンはこのアルバムをピークに後は下降線を辿る。
素晴らしいギタリストは多くいるが、素晴らしいボーカリストも多くいる。しかし、優秀なボーカリストの多くはロックではなく、ポピュラー・ミュージックを選択してしまう。優秀なロック・ボーカリストは少ない。

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[2014-08-31]

White Lion,1987年

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