Greenslade - Greenslade

キーボード・トリオという言葉がある。キーボードが三人いるという意味ではない。キーボード、ベース、ドラムスの三人を指す。ロックの最小形態はギター、ベース、ドラムスと言われているからちょうどギターの代わりにキーボードが入ったと考えればよい。当然、キーボードが中心となる。典型的な例がエマーソン・レイク・アンド・パーマーである。
このグリーンスレイドは、何とギターなしのツイン・キーボードの四人編成である。かなり奇妙な編成であると言わざるを得ない。キーボードとギターの組み合わせよりも、キーボード同士の組み合わせの方がスリリングだ。このアルバムではハモンドとメロトロンという当時の代表的なキーボードの音が聴ける。

ロック界の奇妙な編成をしたバンドをほかにも探してみると色々ある。
ドアーズはボーカル、ギター、キーボード、ドラムスという編成でベースがない。ベースのフレーズはキーボードが弾いていた。
カンサスというアメリカン・プログレ・ハードのバンドにはバイオリン奏者がいた。
ジェスロ・タルというバンドのボーカルはフルートを吹く。
歌を歌わない時はサックスを演奏するというボーカルは結構いる。元ハノイ・ロックスのマイケル・モンローもその一人である。

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[2014-07-05]

1973年,Greenslade

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