何枚目のアルバムであるかをタイトルに示すケースがある。
シカゴはほとんどのアルバム・タイトルを「シカゴ○」としている。分かりやすくていいが「足立第○中学」のような味気なさがある。
レッド・ツェッペリンは3枚目までその方式で4枚目はタイトルなしとした。しかしほぼ全てのファンは「レッド・ツェッペリン・フォー」と呼んでいる。
アイアン・メイデンは7枚目を「セブンス・サン・オブ・ア・セブンス・サン」とした。
「ジ・エックス・ファクター」「バーチャル・イレブン」というタイトルもあった。ブルース・ディッキンソンがいないときのアルバムである。
トトは4枚目で突然「トト・フォー」とした。思いつかなかったのか、メンバー間で揉めたのか。
フォリナーは人気絶頂のとき「フォー」というアルバムを発表した。4枚目のアルバムである。
十曲で四十三分であることからも分かるようにコンパクトな佳曲が並ぶ。そもそもフォリナーは元プログレなど凄腕の集まりなのだがその手の実験的な曲を演らないバンドである。
このアルバムで最も注目すべきは「ウェイティング・フォー・ア・ガール・ライク・ユー」である。全米チャートで十週連続の第二位を記録した。第一位でなく第二位である。こうなるとトップを獲得する方が簡単な気がしてくる。トップの座を阻んでいたのはオリビア・ニュートン=ジョンの「フィジカル」であった。
[2017-12-27]
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