ロニー・ジェイムス・ディオが亡くなったのは2010年5月16日。
その4年後の2014年にトリビュート・アルバムが発表された。「ディス・イズ・ユア・ライフ」と名付けられたアルバムには様々なミュージシャンが演奏したロニーに関する14曲が収録されている。
収録曲はレインボー、ブラック・サバス、ディオからまんべんなく選ばれている。ラストはロニー自らが歌う未発表曲らしい。さすがに「オール・ナイト・ロング」や「スポットライト・キッド」を選ぶミュージシャンはいなかった。
この手のトリビュート・アルバムでは、原曲通りに演奏するか、改変して演奏するか、のいずれかになるが、このアルバムでは概ね、原曲通りに演奏していると感じた。
まず結論を書いてしまうと「やはりロニーは上手い」ということになろう。
私はレインボーの「ザ・テンプル・オブ・ザ・キング」が好きなのだが、これをスコーピオンズのクラウス・マイネが歌っている。これは良い。
酷いのは「マン・オン・ザ・シルバー・マウンテン」だ。ロブ・ハルフォードは声が出ていない。高い音が出ないというレベルでなく、最初から最後までメロディを再現できていない。ただしコーラスの低いパートだと思えばカラオケとして使える。
色々とトリビュート・アルバムを聴いてきたが、このアルバムほどつまらないものはなかった。原曲のボーカルの力量が圧倒的だとこうなってしまう。
オジー時代のブラック・サバスのトリビュート・アルバムが相当、楽しめたのは、そういうことだと思う。
[2016-07-21]
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