大ヒットした収録曲に合わせ、邦題は「ロンリー・ハート」だったと思う。酷い邦題をいくつも見てきたが、これは許容せざるを得ない。原題が「90125」という数字の羅列なので日本人どころかイギリスの人も覚えられないだろう。このアルバムのレコード番号が「90125」だったはずだ。
イエスは低迷期で分裂状態にあった。トレヴァー・ラビンという有能なミュージシャンのデビューアルバムを作るためにメンバーが集まり、いつの間にか、彼の作った曲をジョン・アンダーソンが歌うことになり、いつの間にか彼はただの新加入メンバーになっていた。
シングル「ロンリー・ハート」は素晴らしい曲だが、改めて聴くとイエスの曲ではない。イエスらしくない。そりゃそうだ、他人の曲なのだから。
「90125」はイエスのアルバムとしては凡作だが、ロックのアルバムとしては名作と言える。
[2014-04-30]
©2014-2024You Look Too Cool