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究極の時計

先日、ビックカメラで目覚まし時計を買った。
時計売り場の多くは目覚まし時計で占められている。私は眠りが浅いので目覚ましの音が小さくても起きられるのだが、世の中には小さな音では起きられない人がいるようだ。したがって目覚まし時計を買いに来た人はどんな音が鳴るのか、確かめずにはいられないらしい。それで、手に取った目覚ましをいったん、鳴らしてみる。そして止める。しかし、近頃の目覚まし時計はいったん、止めても、また数分後に鳴る仕組みになっているものが多い。きちんとスイッチを切らないとまた鳴るのである。そのため、目覚まし時計売り場は誰もいないのにじゃんじゃんとうるさいことになる。
さて、究極の時計とは何か。時計の目的は常に正確な時刻を示すことである。「常に」と「正確な」という二つの目的がある。「常に」を実現するということは止まらないということである。したがってゼンマイ式などはもってのほかである。電池式も交換の際、止まる。太陽電池ならば半永久的に動き続ける。「正確な」を実現するということは時刻合わせを行うということである。電波時計はこれを自動で行う。
ということで、太陽電池で動く電波時計は究極の時計の一つの形である。今回、私はこれを買った。この究極の時計が3000円程度で買えるのであるから、ある意味、すごい時代になったと思う。時間は万人に与えられた公平な権利である。これを司る時計は人間をも司る。今まで時計は人間が動力を与え正確に動かさなければならなかった。しかし今、人間がまったく手を加えなくても時計は動く。人間が時計をコントロールしていた時代から、時計が人間をコントロールする時代になったのである。

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[2003-10-05]

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