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水島先生

私にとって「水島先生」といえば、「ドカベン」の水島新司先生なのだが、今日話題の水島先生といえば、前そごう会長である。「前会長」というのも水島先生の代名詞である。
この人、若い頃は非常に優秀な人で、日本興業銀行で働きながら大学の先生もやっていたらしい。彼の理論を元にした法律もあり、俗に「水島法」なんていわれていたとか。
で、その後、そごうの経営者になり、平成3年には、全国の百貨店の売り上げトップになった。しかし、経営の拡大のしすぎで倒産に追い込まれたことは記憶に新しい。経営者としての責任を問われていた。
今日、私は、たまたま、東京の築地に仕事にいくと、聖路加病院の前に報道陣が集まっていた。久しぶりに築地にいったが、実際、東京らしからぬ、昔の家並みがある街で、目立つものといえば、魚市場と本願寺とこの聖路加病院くらいか。さて、何だろう。誰か、死にかけたかな。と思ったが、よく考えてみると、水島先生しかいない。
その水島先生は病院に入院していたが、当局は資産隠しをして捜査の妨害をしたとかで、病院に押し掛けて逮捕しようというのだ。彼はもう89歳。その老人を無理矢理逮捕しようとする当局も当局だが、もうすでに日本人の平均寿命を超えた老人が、文字通り、この期に及んで資産隠しをしようとする方もする方である。「弁護士費用にするため」というが理由になっていない。
人生とは何だろう、と考えさせられてしまう。

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[2001-05-25]

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デブヤ | 小田和正