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じゃんとん

行徳のラーメン屋である。店は間口を解放して歩道にまでテーブルを出している。その周りをビニールシートで囲むというような形。よくいえばオープンカフェのよう。にゃがにゃが亭に似た感じである。
とにかく雑然としていて汚らしい。4人座れるテーブルが5卓ほど。土曜日の深夜にいったところ、すべてのテーブルが埋まっていたので、今、席に着いたばかりと思われる、若いカップルに相席を頼んだ。男の方が、不快そうに応じた。ジャージを外出着にしているような奴だから、まあそんなところか、という感じ。
前金制のセルフサービスという表示がされていて、店の奥に店員が立って注文を待っている。つまり、テーブルまで注文を取りに来ない。どう考えても暇そうだ。ラーメン(600円)と味噌ラーメン(700円)を頼む。
とにかく汚いこの店。セルフサービスだから、テーブルも自分で拭かないといけない。大きすぎる音楽。天井からは埃だらけのモビール(風が吹くとぶらぶら動くやつ)がぶら下がっている。壁には、この店の成り立ちらしきものが書いてあり、何でも元フランス料理の調理師が3人集まって作った店だとか何だとか。そして、何より奇妙なのが、店内のいたるところに貼られている「みつを」とかいう人の標語。たぶん、元は日めくりカレンダーか何かなんだろう。「横断歩道は手を挙げて渡ろう」というレベルの標語で、大の大人が喜んで貼り付けるようなことは書いていない。よしんばそれを許すにしても、そんなのは自分の部屋に貼れ。私は高校生のときに教室の壁にマドンナだか本田美奈子だかのポスターを貼って怒られたけどね。
元はカウンター席だと思われるところの奥が厨房らしい。眼鏡をかけて、部分的に色の付いた長髪をタオルで鉢巻きをして上げている男が調理している。若いベンガルという感じだ。ラーメンができあがると、中から、ラーメンをお待ちのお客様、と声がかかる。セルフサービスだから、自分で取りに行かなくてはならない。
前に座っているカップルはぺちゃぺちゃとくだらないおしゃべり。特に女の方は頭が悪そうだ。私より先に食べ始めたのに、私が食べ終えたときにはまだ半分しか食べてなかった。こんなラーメン、延びたら食えないよ。

総評

スープは美味い。豚骨ベースで、脂が浮いているがそれほどしつこくない。味噌ラーメンのスープは、ベースは同じで白い味噌を使っていてさっぱりしている。
麺は細いが腰がなく、あまり美味くない。「ラ王」レベル。チャーシューは柔らかすぎて原形をとどめていない。
トータルで見れば、美味いと思うが、自分でラーメン取りに行かせて、600円は高い。

場所

行徳から浦安に向かう通り沿い。ラーメン屋がたくさんある通り。フィアットの向かい。

データ

営業時間

平日は午後6時から午前4時まで、土曜日は午前11時から午前4時まで、日曜日・祝祭日は午前11時から午前1時まで

住所

市川市欠真間1-3-2

電話番号

047-357-5353

取材 2001年3月16日

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[2001-03-16]

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