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コート

私は1年前まで千葉に住んでいた。今は神奈川に住んでいる。神奈川県川崎市といってもすぐ北の隣町は東京都町田市である。
私はここ数年、コートを着ていなかった。寒いことは寒いが、耐えられない寒さではなかった。しかし、神奈川は寒い。金沢ではない、神奈川である。電車がホームで長時間、停まっているときは、ドア1枚だけ開けて、残りのドアを閉めてしまう習慣も、神奈川に来て、初めて知った。一昨日の雪も、千葉では昨日の昼にはすっかり融けたが、神奈川では雪だるまがまだ立っている。寒いのだ、きっと。ついにコートを着ざるを得なくなった。
コートといえば、毎年、必ず目にする光景。私は今年も発見した。
コートは夏の間は着ないから、クリーニング屋に出す。クリーニング屋は丁寧だから、コートの裾のスリットを糸で留める。この糸、外すのを忘れている人が、毎年、必ずいる。ひどいのになると「ああ、糸で留めてくれているのか。クリーニング屋さんがやってくれたのだから、確かだ。これが正しいのだ。そうだ、そうだ」などといっている人がいる。
今年も、そんな人を見かけたが、声をかけなかった。そのまま、会社に行き、ロッカーでコートを脱ぐ。同僚は誰も見ていないから、注意することもない。仕事を終え、コートを着る。また、誰も見ていないまま、帰る。知らない人に笑われるだけである。ははは。多分、一冬、そのままだぜ。ははは。で、そのまま、クリーニング屋に出すのだ。ははは。

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[2001-01-22]

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