「子育てママ」という表現はおかしい

「母」とか「長男」といった呼称を親族呼称というそうですが、このブログのような「子育てブログ」の場合、この親族呼称が面倒です。

ブログで「母」と書けば、「書き手の母」ということになると思うのですが、子育てブログで「祖母」と書くと、これが「書き手の祖母」なのか、「書き手の子の祖母=書き手の母」なのか、よく分からない場合があります。
また文脈が複雑になると「母」が「書き手の妻」を指すのか、分かりづらくなる場合もあります。
「父」と「祖父」も同様です。
私はこの辺りが混在しないように意識しているつもりですが、皆さん、いかがでしょうか。

となると、「ママ」というのは便利な言葉であると思うのです。
「母」というのは相対的なもので「主体を産んだ女性」という意味なので「誰の母」という、この「誰」の部分を明確にする必要があります。ここを正確にしないと、上のような問題が起きるわけです。
しかし「ママ」ならばこのような問題は起きにくいと考えます。

「ママ」を定義すると「自分の子供を育てている最中の女性」となると思います。
つまりもう子育てが終わった女性は「ママ」ではありません。
だから30歳代後半の私が「ママ」と書けば、それは「書き手の母」ではなく、私の妻を指します。
「母」は将来に渡って(たとえ死んでも)「書き手の母」ですが「ママ」は子育てをしている時期に限った呼称です。

つまり(本題からそれますが)大の大人が自分の母親を「ママ」と呼ぶのはおかしいのです。
また「子育てママ」という表現もよく見かけますが、これもおかしいのです。「子育て」をしない「ママ」など存在しないからです。

というわけで、子育てブログでは「ママ」や「パパ」を使うと文章が読みやすくなります。
しかし私自身は恥ずかしいので自分のことを「パパ」とは書かないのでした。


子育てハッピーアドバイス-明橋 大二

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[2006-12-08(Fri)]

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