新しい年賀状配達法

年賀状の話には続きがあってね。もう住所の表示を止めちゃう。全部、北緯何度何分とか東経何度何分とかにする。「東経139度44分56秒北緯35度40分18秒」と書いたり、「1394456354018」と書いたりね」
「めんどくさいなあ」
「めんどくさくないよ。今の住所のほうがよっぽど長いよ。こっちは数字だけだもん。それにさいたま市とか静岡市みたいに住所が変わっても引越さえしなければ変わらないし」
「そうかなあ。配達する方も大変だよ。どうやって配ればいいかわからない」
「だって、配るんじゃないもん。人工衛星から落とすんだもん」
「落とす?」
「もう座標が分かっているんだから落とせばいいんだ。元旦の朝に空から年賀状が、各家庭に落ちてくるわけだ。ずどーん、ずどーん」
「怖いな。だけど日本のロケットって精度が悪いぞ、きっと。そもそも打ち上げに失敗するよ
「だからもう日本には頼まない。アメリカに頼む。「東経139度44分56秒北緯35度40分18秒」と書けばアメリカ人だろうがブラジル人だろうが地球上である限り場所が特定できるんだから。世界中、どの国からでも郵便が届くんだ」
「なるほど。エアメールかどうかなんて考えなくていいもんな」
「そうすると北朝鮮あたりから怪しい小包が「東経139度44分56秒北緯35度40分18秒」に落とされたりするわけだ」
「さっきから何だよ、「東経139度44分56秒北緯35度40分18秒」って」


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[2004-11-29(Mon)]

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