フランス語の数え方

「石原都知事がまた外国の人を怒らせたね。今度はフランス人だ」
「ああ、『フランス人は3より大きい数が数えられない。1、2、3、たくさん』ってやつだね」
「違うよ。『フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格』って言ったんだよ」
「だって3より大きい数が数えられないなら国際語以前の問題だろうよ」
「原始人じゃないんだから。でも確かに分かりにくいんだよね、フランス語の数え方って。石原都知事も盛んに言っていたけど、例えば『91』をフランス語で表現すると『20*4+11』となるんだって」
「カトル・ヴァン・オンズ」
「知ったかぶりするんじゃない。インターネットで探してコピーしただけじゃないか」
「数え方を言ったら英語だって変だよ。テンの次がイレブン、トゥエルブだよ。テンワン、テントゥーでいいじゃないか。二十一はトゥエンティワンなんだから」
「確かにそうだ。数え方なんて慣れの問題かもしれないね」
「まあ、フランス人ほど自国の言葉を愛する国民はいないよね。だって、フランスって1870年から1976年まで手話を法的に禁止していたんだ。まるで、言葉が話せない人や耳の不自由な人は人間じゃない、みたいな感じだろ。それがほんの30年前の話なんだから、酷いよね」

フランス語を侮辱する発言をしたとして、フランス語学校校長らから民事訴訟を起こされた石原慎太郎東京都知事は15日の記者会見で、数字を勘定する際の不便さなどを説明した上で「フランス政府に文句言ったらいい」と述べた。(共同通信)

関連記事

[2005-07-16(Sat)]

漫才

ラーメン屋、2軒 | 乳幼児がいる家庭でジグソーパズルは可能か(2)

© 2014 You Look Too Cool