(赤ちゃん取違えならぬ)父親取違えになりませんように

凍結精子で妊娠して生まれた子の認知について争っていた裁判で、訴訟を起こした女性の敗訴が確定したそうです。

夫の死後、凍結保存されていた精子で体外受精し、男児を産んだ40代の女性が男児(5つ)を夫の子として認知するよう求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷は4日、認知した2審高松高裁判決を破棄、請求を棄却した。女性の逆転敗訴が確定した。(共同通信)

まず思ったのは、少子化が問題となっているのだから凍結した精子で出産できるのならば喜ばしい、ということ。
そもそもそのようにして妊娠する技術が確立されていることを知りませんでした。
妊娠しようとしたときにたまたま病気だったとか、あるいは医学の進歩で病気が治ったから妊娠しようというようなケースも考えられ、有効な技術であると思います。

しかし、今回のようなケースだと確かに養育費の心配はあるし、もし認められるならば何人、子供をつくるかは、母親一人に委ねられるわけで、これはこれでちょっと奇妙な感じがします。
判決では「法で想定されていない」とのことですが、もし法制化するにしても解決すべき問題はいろいろあるように思います。


ガープの世界

男性に支配されることを嫌う看護婦が、意識不明の重体の兵士と(一方的に)行為し、妊娠するという導入部。
「男性に妊娠させられる」という感覚を嫌う「女性」の存在を、初めて観たときには奇異に感じたのですが、このような凍結精子の技術が確立されると「結婚はしたくないが子供がほしい」とか「あの人の子供がほしい」とか「今は仕事をしたいから5年後に妊娠したい」とか様々なスタイルが現実的になるのですね。

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[2006-09-05(Tue)]

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