文化庁の「国語に関する世論調査」から二つ。
お役人さまは暇なことをやっているなあという気がしますが、こういうことも必要なのかなあという気もします。
部下には「ご苦労さま(でした)」とねぎらうのが一般的とされるが、調査では“ご苦労さま派”は36・1%にとどまった。仕事を終えた後の言葉について、「お疲れさま(でした)」「ご苦労さま(でした)」「ありがとう(ございました)」などから選んでもらったところ、相手が上司の場合、「お疲れさま」を使う人は69・2%だったが、「ご苦労さま」を使う人も15・1%いた。部下に「お疲れさま」と言う人も53・4%いた。(読売新聞)
数字はどうでもいいと思いますが、
というのが「常識」なんだそうです。
私はどちらにも「お疲れ様でした」です。
激しく怒ることを意味する慣用句の「怒り心頭に発する」について、4人に3人が「達する」と誤って使っていることが26日、文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。同庁国語課は「世代を問わずあまり使われなくなっているためではないか」という。(毎日新聞)
「怒り心頭に発する」なんて言葉、普通は使わないですからね。
「怒髪天を衝く」とか。
昔は言葉を読む機会は新聞くらいしかなかったように思いますが、今はインターネットで間違った表現が溢れているし、テレビも変なテロップを出すケースがあるし、間違って覚えてしまうのは仕方ないように思います。
そもそも正しい言葉を教えるべき大人が間違っていますから。
また「言葉というものは時代と共に変わっていくものだから間違いを気にする必要はない」というようなことを平気で言う人がいますが、変わってしまうのは結果であって、正しい使い方を維持しようとする努力は必要だと思います。
さて、この調査の奇妙な点は、調査の対象にした慣用句が「あいきょうを振りまく」「怒り心頭に発する」「腹に据えかねる」「言葉を濁す」の四つだけ。
調査する側が「これは分からんだろう」と予断を持って選んだ言葉だと思います。
早速、今日、職場の上司が「従来から」って書いてました。放っておきます。
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stabuckyの悪魔の辞典-あるある大事典
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日本語の正しい表記と用語の辞典-講談社校閲局
[2006-07-27(Thu)]
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