麺の硬さ「ふつう」が標準に義務化

ラーメン店の麺の硬さの表示に一定の基準が設けられることが消費者庁関係者への取材で明らかになった。
ラーメン店では茹で時間を変えることにより麺の硬さを調節することができる。店によっては客が硬さを指定できるが、ある調査によると「ふつう」を指定する客よりも「かため」を指定する客の方が多いとされる。これは「ふつう」の基準が曖昧であることが原因であると関係者は指摘する。
また店や地方によっては「ばりかた」などといった独特な表現が使われることがあり、これは消費者の誤認を惹起するものとされる。
これらの問題に対処するため、消費者庁は厚生労働省や文部科学省と調整を図り、ラーメンの麺の硬さの表示に一定の基準を設け法整備を行う。
試案によれば、ラーメン店はその店の標準的な麺の硬さを「ふつう」と表現する必要がある。その店が最も美味しいと想定する硬さが「ふつう」になる。
また麺の硬さについて客観的な基準を店内に明示する必要がある。店が「ふつう」とする麺の硬さを物性試験による荷重値で表示する。
関係者は「今まで曖昧であった『ふつう』の基準が明確になり消費者は安心して『ふつう』を注文することができる」と話す。
その一方で、あるラーメン店の店主は「うちの場合は美味しいのが『かため』なんだよね。硬さを変えると常連に怒られるかもしれない。違うか、言い方が変わるだけか?」と話す。別の店主は「硬さを指定していただくことをやめるかもしれない」と話した。
またラーメン研究者は「麺の硬さは室温やスープの温度や濃度によって微妙に変わるもの。破断強度試験で一律的に測れるものではない」と指摘する。また破断強度試験を行うための施設や費用についても疑問の声が上がっている。

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[2014-11-29(Sat)]

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