甲子園の都道府県別優勝回数 1978年以降のランキングと未優勝20県

2026年夏の甲子園は智弁和歌山が健大高崎を4対3で下して優勝しました。
これで和歌山県は1978年以降の優勝が7回となり、東京都と並んで3位に浮上しています。

この記事では春の選抜と夏の選手権の決勝結果を都道府県別に集計し、優勝回数と準優勝回数を春と夏それぞれでまとめました。
対象は1978年春から2026年夏までの96大会です。
1978年で区切っている理由は後半で説明します。

1978年以降の都道府県別 優勝回数ランキング

順位は春夏を合わせた優勝回数だけで決めています。
同じ回数なら同順位とし、その中では準優勝回数の多い順に並べました。

順位 都道府県 優勝 春 優勝 夏 優勝 計 準優勝 春 準優勝 夏 準優勝 計
1 大阪 10 10 20 6 1 7
2 神奈川 6 4 10 3 2 5
3 東京 2 5 7 5 3 8
3 和歌山 2 5 7 4 1 5
5 沖縄 3 2 5 0 2 2
6 愛知 3 1 4 3 0 3
6 奈良 2 2 4 1 1 2
8 愛媛 2 1 3 2 2 4
8 広島 2 1 3 0 3 3
8 茨城 1 2 3 2 1 3
8 兵庫 1 2 3 2 0 2
8 徳島 2 1 3 1 1 2
8 群馬 1 2 3 0 1 1
8 高知 2 1 3 0 1 1
15 京都 1 1 2 0 4 4
15 北海道 0 2 2 1 2 3
15 埼玉 1 1 2 2 1 3
15 静岡 2 0 2 0 1 1
15 佐賀 0 2 2 0 0 0
20 宮城 0 1 1 1 4 5
20 福岡 0 1 1 1 1 2
20 鹿児島 1 0 1 1 1 2
20 栃木 0 1 1 1 0 1
20 福井 1 0 1 1 0 1
20 長崎 1 0 1 1 0 1
20 香川 1 0 1 1 0 1
20 山梨 1 0 1 0 0 0
28 千葉 0 0 0 3 2 5
28 青森 0 0 0 1 2 3
28 山口 0 0 0 0 2 2
28 滋賀 0 0 0 1 1 2
28 石川 0 0 0 0 2 2
28 三重 0 0 0 0 1 1
28 大分 0 0 0 1 0 1
28 宮崎 0 0 0 0 1 1
28 岐阜 0 0 0 1 0 1
28 岡山 0 0 0 0 1 1
28 岩手 0 0 0 1 0 1
28 新潟 0 0 0 0 1 1
28 熊本 0 0 0 0 1 1
28 秋田 0 0 0 0 1 1
28 長野 0 0 0 1 0 1
28 富山 0 0 0 0 0 0
28 山形 0 0 0 0 0 0
28 島根 0 0 0 0 0 0
28 福島 0 0 0 0 0 0
28 鳥取 0 0 0 0 0 0

優勝が1回以上あるのは47都道府県のうち27で、残る20県は優勝が0回のまま28位で並んでいます。

大阪の20回は突出しています
96大会のうち20.8パーセントを大阪の学校が勝っている計算になります。
優勝校の内訳はPL学園、大阪桐蔭、上宮、履正社、近大付の5校です。

上位の4府県だけで44回を占めており、全体の45.8パーセントにあたります。
大阪、神奈川、東京、和歌山のいずれかが優勝する年が、ほぼ2年に1度あるということになります。

なぜ1978年以降で数えるのか

甲子園の優勝回数は第1回大会からの通算で語られることが多いのですが、都道府県どうしを比べる目的にはあまり向いていません。
1977年以前は、夏の甲子園に出られる代表校の数が今よりずっと少なかったからです。

夏の出場校数の推移は次のとおりです。

大会 出場校数
1974年 第56回 34校
1975年 第57回 38校
1976年 第58回 41校
1977年 第59回 41校
1978年 第60回 49校
1979年 第61回 49校

当時は北陸や山陰のように複数の県で1つの代表枠を争う地区があり、代表を出せない年がある県が存在しました。
これが変わったのが1978年の第60回大会です。
出場校が49校となり、全都道府県から最低1校が出る形が定着しました。
以降は記念大会で少し増える年を除き、49代表が続いています。

つまり1977年以前を含めて数えると、そもそも出場機会が平等でなかった時代の成績を横並びで比べることになります。
1978年以降に絞れば、条件をそろえた上での比較に近づきます。

春と夏で偏りが大きい県

1978年以降の優勝回数は春が48回、夏が48回でちょうど並んでいます。
首位の大阪も春10回、夏10回と半々で、春夏どちらにも強いことがわかります。

一方で、はっきり偏っている県もあります。
静岡は優勝2回がどちらも春で、夏の優勝はありません。
佐賀と北海道は逆に、優勝2回がどちらも夏です。
京都は準優勝4回がすべて夏で、広島も準優勝3回がすべて夏となっています。

決勝での勝ち負けにも差が出ています。

都道府県 決勝進出 優勝 準優勝
大阪 27回 20回 7回
東京 15回 7回 8回
宮城 6回 1回 5回
千葉 5回 0回 5回
佐賀 2回 2回 0回
山梨 1回 1回 0回

東京は優勝7回に対して準優勝8回で、決勝ではわずかに負け越しています。
宮城はさらに極端で、決勝に6回進んで優勝は2022年の仙台育英による1回だけです。
逆に佐賀と山梨は決勝で負けたことがありません。

優勝経験のない20県

1978年以降に優勝がない都道府県は20あります。

  • 東北 青森、岩手、秋田、山形、福島
  • 関東 千葉
  • 中部 新潟、富山、石川、長野、岐阜、三重
  • 近畿 滋賀
  • 中国 鳥取、島根、岡山、山口
  • 九州 熊本、大分、宮崎

このうち最も惜しいのが千葉です。
決勝に5回進みながら、そのすべてで敗れています。

反対に富山、山形、島根、福島、鳥取の5県は、1978年以降の決勝進出が一度もありません
準決勝までは何度も進んでいますが、あと1つが遠い状況が続いています。

ただし、優勝のない県が固定されているわけではありません。
1978年以降に県として初めて優勝した都道府県は11あります。

大会 都道府県 学校
1984年 茨城 取手二
1986年 奈良 天理
1994年 佐賀 佐賀商
1996年 鹿児島 鹿児島実
1999年 沖縄 沖縄尚学
1999年 群馬 桐生第一
2004年 北海道 駒大苫小牧
2009年 長崎 清峰
2015年 福井 敦賀気比
2022年 宮城 仙台育英
2023年 山梨 山梨学院

直近では2022年に宮城、2023年に山梨が初優勝を果たしました。
深紅の大優勝旗が初めて渡る県は、今も数年に一度は生まれています。

集計の方法とデータの出典

集計には、自作のツール「甲子園記録」で公開している1978年以降の全試合データを使いました。
春の選抜と夏の選手権あわせて3840試合分のイニングスコアが入っており、今回はそのうち決勝96大会分を抜き出して都道府県別に数えています。
それぞれの試合の得点経過は、ツール上で年と大会を選べば確認できます。

数え方には次のルールを用いています。

  • 新型コロナウイルスの影響で中止となった2020年の春と夏は、集計から除いています
  • 夏の東東京と西東京は東京としてまとめています
  • 記念大会で代表が分かれた北大阪や東神奈川なども、それぞれ大阪、神奈川としてまとめています
  • 北北海道と南北海道も北海道としてまとめています
  • 学校名は優勝した当時の校名で記載しています

代表枠を分けたまま数えると大阪や神奈川の回数が実際より少なく出てしまうため、都道府県単位に戻した上で集計しました。

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