累乗が1になる方程式の解き方 3つの場合分けで完全に解く

問題

海外の数学の問題で、次のような方程式を見かけました。

(x2−5x+5)(x2−11x+30) = 1

「x2−5x+5」を「x2−11x+30」乗すると1になる、という方程式です。xを求めます。

一見複雑な式ですが、「何かを何乗かして1になる」のはどんなときかを整理すると解けます。答えも美しい形になります。

累乗が1になる3つの場合

ab = 1 となるのは、次の3つの場合です。

  • 底aが1のとき(指数bは何でもよい)
  • 指数bが0のとき(ただし底aは0以外)
  • 底aが−1で、指数bが偶数のとき

3つ目は見落とされやすいため、注意が必要です。それぞれの場合について調べます。

(場合1)底が1のとき

x2−5x+5 = 1 を解くと、x2−5x+4 = 0 となり、(x−1)(x−4) = 0 に因数分解できます。

よって x = 1, 4 です。底が1であれば何乗しても1になるため、この2つは解になります。

(場合2)指数が0のとき

x2−11x+30 = 0 を解くと、(x−5)(x−6) = 0 に因数分解できます。

よって x = 5, 6 です。ただし、0の0乗は定義されないため、底が0になっていないかを確認する必要があります。x = 5 のとき底は 25−25+5 = 5、x = 6 のとき底は 36−30+5 = 11 となり、どちらも0ではないため、この2つも解になります。

(場合3)底が−1で指数が偶数のとき

この場合が最も見落とされやすいところです。(−1)2 = 1 のように、−1も偶数乗すれば1になります。

x2−5x+5 = −1 を解くと、x2−5x+6 = 0 となり、(x−2)(x−3) = 0 に因数分解できます。

よって x = 2, 3 です。次に、指数が偶数になっているかを確認します。

  • x = 2 のとき、指数は 4−22+30 = 12 で偶数です
  • x = 3 のとき、指数は 9−33+30 = 6 で偶数です

どちらも偶数のため、この2つも解になります。

答え

以上をまとめると、答えは次の通りです。

x = 1, 2, 3, 4, 5, 6

1から6までの連続する整数がすべて解になるという、とてもきれいな結果になっています。

まとめ

累乗が1になる方程式では、次の3つの場合分けがポイントになります。

  • 底が1のとき
  • 指数が0のとき(底は0以外)
  • 底が−1かつ指数が偶数のとき

特に「底が−1」の場合は忘れられがちです。この問題でそこを見落とすと、x = 2, 3 が抜けてしまい、答えが不完全なものになります。場合分けを丁寧に行うことが大切です。

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