日本アカデミー賞での佐藤二朗のスピーチ

最近、ようやく映画「国宝」を見ました。日本アカデミー賞の各部門を受賞した作品です。
しかし、助演男優賞は「国宝」から3人もノミネートされていたのに、映画「爆弾」の佐藤二朗が受賞したのには驚きました。
昨年、「爆弾」を映画館で見て、佐藤二朗が素晴らしかったので、彼の受賞をうれしく思いました。
(映画を見た後、佐藤二朗主演の「幼獣マメシバ」シリーズを全部見ました。)
授賞式をテレビで見ていて、佐藤二朗のスピーチで泣いたことを思い出したので、文字起こしをしてみました。ついでに、彼の演技で最も印象に残るシーンも文字起こししました。

受賞スピーチ

あの、ちょっと個人的なこと言うと、えっと正直、僕ここ最近日本映画をあんまり見てなくて。
で、その理由はとっても恥ずかしいものです。
あの、僕が嫉妬を感じるからです。
僕が悔しいと思うから。

でも、去年初めてこの日本アカデミーの席に出席して。
したら、綾野が、安藤サクラが、石原さとみが、満島ひかりが、山田孝之が、みんな日本映画を応援してるなって思ったんですね。

僕はもう本当にその場にいるのも恥ずかしくなって。
なんつうケツの小さい男なんだって僕は思って。
それから今日まで一年、本当に毎日のようにたくさんの日本映画を見ました。
なんて戦う価値がある場所なんだろうって、心から思いました。

日本映画に携わるすべてのみんな、日本映画を愛して日本映画を見てくれるすべてのみんな、愛してるってことではないけれども、たまに日本映画見るぜっていうすべてのみんな。
みんな、愛してるぜ!

いい夜だ、ありがとう。

スズキタゴサク

あ、皆さん、あの、こんにちは。はじめまして。スズキタゴサクと申します。
えー、この動画は本日の正午に、これと見込んだSNSアカウント、ブログサイト、テレビ局やラジオ局、雑誌や新聞社に一斉送信されています。
皆さんに警告です。都内に爆弾を仕掛けました。いくつも、いくつも仕掛けました。
ある条件が満たされた時、それは容赦なく爆発します。それは1秒後かもしれないし、10年後の可能性もあります。
これは無差別テロではありません。厳正な審査のもと、選別した上で裁きは下されます。

えー、浮浪者は殺します。臭いからです。
妊婦さんは殺します。面積が広いからです。
フェミニストは殺します。生意気だからです。
外国人は殺します。あいつら、みんなギャングかスパイです。
前科者は殺します。どうせ再犯するからです。
老人は殺します。うっとうしいからです。
独身貴族は殺します。子孫を増やす気がないからです。
同じ理由で、3人家族は殺します。努力が足りないからです。
幸せいっぱいの家族もです。不幸は分かち合うべきだからです。
金持ちは殺します。妬ましいからです。
人権弁護士は殺します。お高く止まっているからです。
政治家は殺します。悪いのは全部、お前らです。

最後になりますが、私はこれを読まされています。
私は事件の犯人ではありません。犯人に脅されているんです。
犯人は催眠術の達人で、私の記憶はこのあと、すっかり消されるそうです。
以上、スズキタゴサクが中野区、野方警察署よりお伝えしました。
ごきげんよう、さようなら。

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